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文化祭の日、あんなに痕を残した首筋はもう元の白く綺麗な肌に戻っている
ずっと消えない痕が付けばいいのに・・
心の中で呟きながら、もう一度髪でギリギリ隠れそうな場所へと薄っすら赤い俺の痕を残した
そのときだった・・
さっきまで課題をやっていたテーブルの上に置かれた
彼女のスマホのバイブ音が静かな部屋の中に突然鳴り響いた
放っておけば切れるだろうと思い、スマホから視線を外すも
呼び出し音は一向に鳴り止む気配はない
「…留守電とかにしてないわけ?」
硬いテーブルに振動が伝わる音があまりにも煩い為、違う場所へ移そうとスマホに手を伸ばすと
光った画面には「岩泉一」と言う見慣れた名前が表示されていた
こんな時間に、岩ちゃんが彼女に何の用があると言うのか?
俺と帰宅したのを見ていないから、一緒にいることを知らないのだろう
俺は堪らなく苛立ち、今一緒にいるのは自分なのだと岩ちゃんに伝えるために、何も考えずに赤く光る通話ボタンを強くタップした
「あ、A?!もしかして寝てた?寝てたならごめんな。」
情けない、男の声
それは俺が知っている幼馴染の岩ちゃんの声では無く
バレーやってるときの岩ちゃんの声でも無い
女の子と話すときの男の声・・
なんだよ、人の物に色目使うつもりかよ
「…何?今さ、デート中なんだけど。」
「は?…え、及川?!
なんでお前がAの電話に出るんだよ?」
A、A・・って
何で名前で呼んでるわけ?
そもそも、友達って言ってるけど友達とあんな声で話さねーだろ
言いたいことはたくさんあった・・
いや、たくさんどころが今すぐに怒鳴りつけてやりたかった
だけど、岩ちゃんがいい奴なのは知っているし
心の中では、岩ちゃんがAをどうにかしようだなんて思ってないってわかっている
わかっているのに・・腹が立つ
「…だから、デート中なんだって!
で、俺のAに何の用?」
要件次第では、まあ許してやろうとも思えた
これが知らない男なら殴ってやるところだが
相手はあの岩ちゃんなんだし俺も少しは大人になって物を考えようと思っていた
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね!!完結お疲れ様でした!!漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ!!!! (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(;▽;)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます! (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き・・・!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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