婚約破棄されたので、幹部したいと思います【d!】 (ページ10)

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仕事を完全に終わらせ、今は3時

最近、書類さぼり勢を粛清したお陰で、真面目にする人が増えている

私はと言うと、兄とお茶会の真っ最中だ

os「でね～ここの店はね～、そういえば、メイドのmbちゃん彼氏居るんだって!!」

『しってるめう、そういえば～』
兄の前だと、方言が出てしまう、昔は高名な国の王族がルーツらしいがめうと言う語尾だ。

お菓子も紅茶もすっかり無くなり、お開きの時間

『また呼んでね～』
手を振り、兄の部屋から出た、24.6秒後

ti「ちょっと良いかしら？」
うげ、ティアラだ、めんど

『はい、なんでしょう？』

ti「着いてきて」

廊下を歩く途中、窓越しに兄と目が合う

『(助けて)』

os「(分かった)」

連れて来られたのは、訓練所の裏、皆さんもうご察しですね。

ti「あんたのせいで、めちゃくちゃをよ!!!!!どうしてくれるの!!!!!」
耳が痛いんじゃ～、かん高い声でぎゃんぎゃん
騒いでる。

ti「お前みたいな雑魚が、うざいんだよ、消えて!!!!!」
そういって、割とガチ目に殴ってくる

『うぅ、止めてください』
痛い為、早めに止めてくれんかなとダメ元で頼む

ti「死ねば「ティアラ嬢何をしているんだ？」
威圧感たっぷりの声、声の主を見てみると...
冷たい赤の目、耀く金色の髪、この国のトップだ、後ろにはとんちも居る

ti「いや、違うんです、この女が、違います」
しどろもどろになりながら、グルッペンに触ろうとする。

バチン

ティアラの伸ばした手が振り払われた
gr「触るな」
そして、汚物を見るような目で睨む、私でも恐ろしいと思う位だ

ti「ひっ」
ティアラがたじろぐ

グルッペンはこちらに歩みより
gr「済まなかったな、許してくれ」
何か企んでそうな目をしていて、怖いが、こう言うしか無いだろう

『ハイル、グルッペン...』

tn「Aッ！大丈夫か？怪我は？」
さすがにティアラも軍人だ、蹴られた足が内出血を起こしている

足に気がついたのか、とんちはティアラを一瞥すると、私を軽々と持ち上げ、お姫様抱っこをした。

『ちょっと!?これくらい、大丈夫やって』

tn「お前の大丈夫は、いつも信用ならんて」
ふわりと微笑まれ、抵抗を諦める。

そんな会話を聞いている者が1人

本当に仲が良いなと微笑ましい気持ちと、引っ掛かるような気持ちが半々。

ふわっ
彼女が笑った、俺や他の幹部にする張り付けたような笑顔では無く、心の底からの笑顔。
見とれてしまい、足が止まる。
欲しい、少しだけ思ってしまった。