婚約破棄されたので、幹部したいと思います【d!】 (ページ22)

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ただいま食堂

真ん中には、とても大きいシャツをワンピースにして着ているAと数人の幹部がいた

ci「Aさん、大丈夫ですか？」

ut「Aちゃんホットミルクとお菓子持ってきたで」

gr「トントンの軍服だと大きいだろ、俺のを使うといいゾ」

tn「ええよ、ぐるさん。A大丈夫か？」

『え、えっと皆さんありがとうございます』

ut「ええよAちゃん、本当はこっちが謝んなきゃいかんのに」
ぐるさんがぱっと真剣な顔になると、頭に手を置いて

gr「A済まなかった、今回はトントンが気づいたが、気付いて無かったら今頃、大変な事になっていた、幹部である以上、俺が守らなきゃいかんのに、怖い思いをさせてしまい本当に済まなかった、許してくれ。」
いままでに無いほど、優しくそれでいて厳しい声、

頭に置かれた手はゆっくり私の髪を撫でている

tn「本当に、何もされとらんな？」

『うん、そういえばあの人達どうなったの？』

tn「城に勝手に入って悪さをしたからな、然るべき措置を取った」
一瞬冷淡な色の瞳になったのを見て、全てを察してしまった

『ころ...したの？』

沈黙、きっと肯定だ

『ごめんね、手を汚すような事させちゃって』
どんな理由でも自分が原因で大事な人達の手を汚すような事はさせたくなかった

ci「Aさん、気にしないで下さい、ホットミルク冷めちゃいますよ」

『チーノさん、ありがとうございます』
ほっとする、助けてくれる人が居る、だが私のせいで、嫌な思いをしたり、死んでしまった人もいる

私がもう少し強かったら..........

ポトリ

冷たい涙が零れる

grAっ！大丈夫か？こんなことがあったんだ仕方がない、お前が気にやむ事は何もないから、安心するといいゾ」

tn「無理せんで、大丈夫やから、何かあったらまた助けに来るからな」

『ありがと、ぐるさん、とんち。チーノさんに大先生も』

ut「ええよ、またお話しような」

ci「楽しみにしてますよ」

暖かい人が仲間で良かったそう感じた瞬間だった