薄花色の夢【ONEPIECE】 (ページ9)

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8話〜ダメな日〜ページ9

「同業者同士仲良くしよーぜ」

夜、夕食を済まし1人になると意外と冷静になる。
昼間の事を思い出すとイライラしてしょうがない。
てか、あんた今は海賊なんだからもう同業者じゃないだろ！！
なんて1人モヤモヤしながら目を閉じる。
寝ようとしても気持ちが落ち着かずなかなか寝付けない。
夜風に当たって気持ちを落ち着かせようとベッドから起きる。
上着を着て、風邪を引かないように心がける。
外に出ると風が髪を靡かせる。
夜だからだろう、街は静寂に包まれている。
ボーッとしながら歩く。
今までのこと、これからのこと…考えても仕方ないことを考えている。
答えの出ない事は考えても仕方ない、分かっていても思考は止まらない。
ダメだ、今日はダメな日だ。
そう悟った時にはもう意味がない。
かぶりをふって冷静になろうとする。
そこで気づいた。
ここが墓地だと言うことに。
考えているうちにここまで来てしまったんだろう。
来てしまったものは仕方がないお墓参りでもしてから帰ろう。
そう思い立ってもう一度歩みを進めようとした時だった。

「こんな時間に1人で墓参りか」

振り返るとゾロさんが1人で立っていた。