薄花色の夢【ONEPIECE】 (ページ7)

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6話〜詳しいんですね…〜ページ7

「お前、海賊潰しのこと知ってるか？」

ドキっとした。

「えっと…この島付近で賞金稼ぎしてる人、でしたよね
ここの住民もその人には感謝してるんですよ」

笑って誤魔化す。
キャンパスに向かい合い作業に戻ろうとした。

「俺も一時期賞金稼ぎをしててな、そいつの噂はたまに耳に入ってくるんだよ」

私は無言のままゾロさんの話を聞く。

(悟られるな…
感情を表に出すな、いつもやってることだろ)

少しの戸惑い、それが確かに私の中にあった。

「そいつはフードを被った、丁度お前くらいの身長らしい。」

「詳しいんですね…」

筆がすすまない。
心臓がこだまするようになっている。

「武器はナックルダスターと暗器らしくてな」

そう言いながらゾロさんは刀を持った。
私の横に立つ。

「どうした？
さっきから手、動いてないぞ」

顔が上げられない。

「あぁ、もうひとつ聞いたことなんだが
そいつの目な」

“薄花色って言う色なんだと“

そう言ったゾロさんは笑ってた。