薄花色の夢【ONEPIECE】 (ページ3)

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2話〜そうですよ？〜ページ3

「いらっしゃいませ
ようこそ、アトリエ・ヴェールへ」

女の子はにっこり笑って言った。

「えっと…船に飾る絵をさがしにきたんですけど」

店員らしき女の子、もしかしたら女性と言うべきかもしれないその子に失礼のないよう慎重に言葉を選びながら話す。
見た感じ自分より下の子にそんな感想を抱くのはおかしいのかもしれない。

「風景画や抽象画、他にも注文さえいただければどんな絵でも御用意させていただきます。」

「特にこだわりはないんだけど、おすすめありますか？」

そう答えると「少々お待ち下さい。」と言われ奥に消えて行った。

「おいナミ
あの子が噂の画家なのかぁ？」

聴かれてる意図はわかる。

「知らないわよ、私だって見た事ないんだもん」

「まさかそんなわけないよなぁ」

なんて話している間に女の子が数枚キャンバスを抱えて戻ってきた。

「船に飾るとの事なので海や空の風景画が個人的にはあうかと思うのですが、船の雰囲気に合わせて明るい抽象画などもどうでしょうか
お望みならば静止画なども揃えることはできますよ」

と言いながら持ってきたキャンバスを並べる。
そのキャンバスに描かれた絵全てが綺麗で吸い込まれそうだった。

「き「スッゲェーッ！！！」

ルフィが割り込んで言う。
でも本当にその通りだと思う。

「ありがとうございます。
そう言ってもらえると今後の活力になります。」

女の子はぺこりと頭を下げた。

「「？！」」

ルフィがスゲェ！と言っている横で私とウソップは驚く。

「貴女、もしかして…マコ？」

「そうですよ？」

なんの躊躇いなく肯定した。