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6話 無くなってしまえ… ページ8
豪炎寺side
《勝利の女神》
そう口にすると彼女は動揺していた。
その名前は出しては行けなかったのかと少し反省する。
｢お前は有名だったから…｣
｢……そう｣
彼女は小声でそう言うと直ぐに校門に向かって歩いて行った。
−−−−−−−−−−−−−−
真子side
｢なんで…知ってるの…
その…名前を…｣
(2度と聴きたくないその名前を…なんで貴方が知っているの？)
口から勝手に出た言葉…
その質問に彼は“お前が有名だったから…”
そう答えた。
私は小声でそうと答えてその場から逃げるように校門に向かった。
校門から病院までできるだけ速く歩いた。外にいるとなんだか苦しくなるから…
きっとそれもさっきの所為だろう。
《勝利の女神》
その名を聴くだけで嫌になる。
過去の自分を殴ってやりたい。
サッカーなんて…
無くなってしまえばいいのに…
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作者名：ハリネズミ | 作成日時：2020年5月28日 12時
