【勝利の女神は笑わない】 (ページ15)

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12話道ページ15

真子side

翌朝
目を覚ますと6時30分だった。
今日は土曜日だがサッカー部の練習試合がある為普段と変わらない時間に起きた。
と言っても練習試合は昼過ぎからの為朝は病院に行く予定だ。
朝食を食べ服を着替える。勿論私服だ。
家を出る時間までに課題を済ませる。
課題を終わらせると面接ができる時間を少し過ぎていた。
課題を制カバンに入れ、病院に行く準備をする。
ショルダーバッグにお財布、携帯…と必要な物を詰めて肩にかける。
家を出てまず向かった先はお花屋さん。
兄の好きな花でもの買って行こうかな…等と考えていた。
河川敷に差し掛かった所で声が聞こえた。
円堂君達だ。
朝からご苦労なことだ。
横目に見ながら通る。

｢真子ー！おーい！｣

私に気づいた円堂君が手を振ってこっちに向かってくる。

(来なくていいのに…)

そう思いながら円堂君の方に向く。
円堂君の後ろにサッカー部の皆…
染岡君には睨まれている。

｢何？｣

｢こんな所で何してるんだ？
珍しいな！｣

そんな事聞こうと思ってこっちに向かってきたの？
馬鹿じゃない？
そんな事を考える。

｢いたら悪いの？｣

質問に質問で返す。
染岡君はそれがムカついたのだろう、喧嘩腰で物事を言ってきた。

｢こっちの質問に答えろよ！｣

｢貴方達に言う必要…ある？
ここは学校外なんだから貴方達に私のする事を一々報告をしなきゃいけないの？｣

その言葉に彼等は言葉を詰まらせた。

｢急いでるから…｣

そう言って足を動かした。