第九十四話「某時を止める吸血鬼」(ギャリー、ハサミ出ます)※炎、氷、毒※ ページ3
童磨「それに記憶力もいいんだ、人間の時の事だってよく覚えてるし…」ｽﾞﾌﾞ
(童磨が指を自分のこめかみに刺した)
伊之助「うえーーーーーっ！！何してんだキッショ！！」
ギャリー「そこはかとなくDIOを思い出すわね…3部の方の」
童磨「うーん、んんー？あー、これだこれだ！十五年前かな、割と最近だね。十七､八ぐらいの女の子が赤ん坊抱いてきたなぁ。旦那が殴るんだって、毎日。姑にも毎日いじめられて…俺が作った極楽教はそういう可哀想な人を保護してあげていたからね。自分には親も兄弟もいなくて頼れる所も行く所もない、最初見た時顔が原形もわからないぐらい腫れてた…酷い事するよねぇ。殴られたせいで片方失明したけど顔はね、手当したら元に戻ったよ。綺麗な子で印象に残ってる…同じ顔だよ、君と。もっと華奢だし柔らかな表情だけど…うんうん、間違いないぞ！」
ギャリー「成程…確かにそっくりだわ」
(↑魔法で童磨の記憶を見ているギャリーさん)
伊之助「俺に母親なんかいねえ！！俺を育ててくれたのは猪だ、関係ねえ！！」
童磨「君は猪から生まれたの？人間なんだから人間から生まれているでしょう？」
伊之助「うるせえんだよボケカスが！獣の呼吸 陸ノ牙 乱杭咬み！」
童磨「まぁ人の話は最後まで聞きなよ。こんな巡り合わせ奇跡でしょ」
(伊之助の胸が切り裂かれた)
第三人格「ベホイミ！」ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾛ
▽伊之助の傷が回復した！
カナヲ「伊之助、大丈夫！？落ち着いて、お願いだから！」
童磨「君のお母さんの事はね、喰うつもりなかったんだよ。心の綺麗な人がそばにいると心地いいだろう？お母さんは頭が残念でね、よくなかった。でも美しかったし歌は上手で、君を抱いてよく歌ってたよ。どうしてだか子守唄よりも指切りの歌をさ、ゆーびきーりげーんまんってそればっかり君に…指切りの歌、毎回歌詞が違うんだよね。途中から狸の歌になったり可愛かったなぁ…寿命が尽きるまで手元に置いといて食べないつもりだったんだけど、お母さんは…そうだ、琴葉は頭が鈍い分感覚が鋭かったみたいで、信者を喰ってるのがバレちゃった。説明しても俺の善行を理解できなくて…」
A「そりゃあそうでしょだって善行じゃないんだから」
童磨「まぁ罵る罵る、酷い、嘘つきってずーっと。それで俺の寺院を飛び出して行っちゃったから、殺したんだよね。その時君を泣く泣く崖から落としたんだ」
第九十五話「悠久の時を生きた偽物の神と年端もいかない本物の創造神」(＊)※＊※→←設定(別人格＆武器)
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作者名：まぁ、大丈夫っしょ。 | 作成日時：2022年5月5日 9時
