プチパニック ページ8
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「ふぇ！？…つ、付き合ってって…」
何言うてんのこの人！？ 頭の中がパニックになって驚いて彼を見れば、彼は目が合った途端ニコッと目を細めた。
「アカン？俺、君に一目惚れしてもうたんやけど」
「…あ、アカン、っていうか…その…」
何でやろう。目の前におる先輩は笑っとるはずやのに…目だけは笑ってないっていうんかな。彼から感じとれる重圧に何も言葉が出てこんくなってまう。
っと、その時。
「章ちゃん！」
聞き慣れない声がしたと思ったら、潤くんみたいに少しだけ濃い顔をした男前な細身の男子生徒が、はぁはぁ息切らしながらこっちに向かって走って来た。
「何しとんねんこんな門の前で…またケンカか？」
「ちゃうよぉ。…今な、めっちゃタイプの子ぉ見つけてん。
…せやから俺、この子堕とすわ」
「はぁ！？」
駆けつけた顔の濃い男子生徒は章ちゃん、と呼ばれた金髪の先輩の言葉に驚いたように声を荒らげた。
…よかった。誰かわからんけど、なんか真面目そうな人が来てくれた。
名前も知らないその人の登場に、ホッと胸を撫で下ろしていたのも束の間、
「…あの…？」
男前さんは、さっきの金髪の先輩同様値踏みするような目で僕を見てきた。
そして、小さくため息をついてから一言。
「…まぁ。俺が止めても聞かんやろうしなぁ…。ええんちゃう？見てくれもそこそこええ感じやし」
「ええ！？」
あろうことか、その男前さんは諦めたように首を縦に振ったのだ。
「さっすが。亮ならそう言うてくれる思てたわ。
…じゃあおーくらクン？今日から一緒に帰ろっかあ」
ニヤッと笑った金髪の先輩が僕の手を引こうとして、それを見た翔くん達が慌ててその手を離そうとしてくれたら先輩が「何？抵抗するん？」なんて怖い笑顔浮かべて僕らを見たから思わずゾクッてしてもうて、引っ張られるがままに先輩達の元へ引き寄せられそうになった瞬間、
「…そこまでや」
今朝聞いた、けれど声色はその時よりも随分低く圧の籠った声が響き、掴まれていた手がパッと離された。
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます！いえいえ、そんなとんでもない！私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (
レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あらと∞ | 作成日時：2017年7月15日 22時
