怖い人…？ ページ7
．
「痛っ」
「忠大丈夫？」
思わずその場でよろけてしまった僕に心配そうに声をかけてくれた皆にありがとう、と短く礼を言ってからぶつかってしまった人の元へ頭を下げに行く。
「っあの！ごめんなさい…！お怪我はなかったですか…？」
「ああ〜。別に大丈夫やで？」
上級生の方やろうか。背は僕よりも随分と低いようやけど、気崩されてる制服と金色に染められた髪、さらには耳に嵌められたオシャレそうなピアスを見て、やってもうたと思い深々頭を下げた。
「ホンマにごめんなさい…！」
大丈夫やとは言うてたけど。この人きみくん達が絶対関わったらアカンで！って言うてたヤンキーの人なんかもしらん…。
どうしよう…入学早々えらい人にぶつかってもうた！
頭の中であれほど気をつけろて言うたのに…と顔を渋くさせる兄２人を思い浮かべてなんだか泣きそうになってくる。
「…いや、ホンマに大丈夫やから」
顔上げ？そう言われ恐る恐る顔を上げれば、穏やかな色したアーモンド型の瞳と視線がかち合った。
「…君、名前は？」
「え？…お、大倉…忠義です」
突然名前を聞かれ、どもりそうになりながらも素直に名前を口に出せば、彼は「へぇ…」と小さく呟き値踏みをするような目で僕を見た。
…何やろ。この先輩、何考えてんのかさっぱり読めん。
…それでも、今も尚彼の目に宿っている穏やかな光を前にすれば、もしかしたら見た目よりも、怖い人じゃないのかも…？なんて思っていたのも束の間、
「…んぅ！？」
突然唇に触れる、今まで感じたこともない柔らかい感触。
「…え？」
…僕、今……キス、された？
整理がつかないまま驚いて唇に手を当て彼を見遣れば、彼は嬉しそうに口角を持ち上げてトンデモナイコトを言ってのけた。
「…ふふ。君、可愛らしい子やなぁ？
…俺と付き合おうや」
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます！いえいえ、そんなとんでもない！私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (
レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あらと∞ | 作成日時：2017年7月15日 22時
