目覚めたら… ページ35
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「やからって何で男連れてくんねん！何の暇つぶしにもならんやんか！」
「うっさい！イマドキの女の子はどの子もむっちゃ警戒心強くて俺の話なんて一切聞こうとせんかってん！しゃあないやろ！」
怒りの感情をそのまま表に出すような男の人たちの応酬が頭の中に流れ、僕は徐々に意識を取り戻していった。
…ここは、どこなんやろう。
…確か僕は、家に帰る途中でオジサンに話しかけられて…。
「！！」
…そうや。思い出した。
あの後、オジサンに羽交い締めにされて車の中に連れ込まれて…そのまま意識を失ったんやった。
…たぶん、何の揺れも感じひんから、車からは降ろされたみたいやけど…、
手足は何かに縛られてるっぽいし、口元にもガムテープか何かを貼られ、目を開けてもアイマスクをつけられたんか、真っ暗な景色しか見えへんから音以外の情報を得ることが出来ない。
「…けど、女やなくても充分楽しめるくらい、この子ええルックスしとるで。１回アイマスクとってみぃや」
「ホンマか？…まぁ、そろそろ目ぇ覚ましたかもしらんしなぁ…」
思考を巡らしとるうちに男の人たちのやり取りも落ち着いてきたんか、顔の近くに手を伸ばされたような感じがして思わず目をぎゅっと瞑る。
そして、さっきの男の言葉の通り、アイマスクが外されたんがわかった。
「………あんなぁオニーチャン。そんなぎゅうて目ぇ瞑っとったら、さすがの俺らでも起きてるって気づくで」
「！！」
バレてる…？ドキリと心臓が音を立てたところでさらに「とっとと目ぇ開けろや！」なんていう男の怒声が聞こえ、恐る恐る目を開いた。
「…おぉ。ホンマやホンマ。結構ええ顔しとるやん」
霞んだ視界がようやくはっきりと映るようになったと思ったら、目に入ったのはニヤニヤと意地悪く笑う複数の男の人たち。…あ、奥におる人はさっき話しかけてきた人や。
「突然連れてきてもうて悪かったなぁオニーチャン。…まぁ、何となく予想つくかもしらんけど今俺らめっちゃ暇しとってん。…ちょぉ付き合ってくれるよな？」
「…！？」
男の人たちの目が、一瞬にしてギラりと妖しく光る。
…いやや、怖い。
今まで味わったことのない感覚に、心臓がドクドクと音を立て身の危険を伝える。
…けど、ガムテープを貼られているから当然声は出せなくて、
―――誰か助けて―――
再びぎゅっと目を瞑って、身を固めたその瞬間、
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます！いえいえ、そんなとんでもない！私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (
レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あらと∞ | 作成日時：2017年7月15日 22時
