安田と兄２人の対峙その弐 ページ30
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信五side
「誕生日プレゼントって…おーくらくん、誕生日近いんすか！？」
いつ！？いつ！？と掴みかかる勢いで訊いてくる安田に多少気圧されながらも５月１６日や。と答えると安田はわかりやすいくらいにアーモンド型の瞳をぐるぐると動かし呻いた。
「マジか…もう全然日にちないやん…」
もっと早くリサーチしておけばよかった…と項垂れる様子を侯隆と困惑しつつも眺めていたら、ガバッと安田が顔をあげ俺達の目を真っ直ぐに見つめる。
「お願いします！…おーくらくんの誕生日、俺も一緒に祝わさしてください！」
「は！？」
「ええやないですか！どうせオニーサン達ブラコンらしいねんから家で誕生会とか開くんでしょ？」ってどんだけ失礼なヤツやねんコイツ！
「…あんなぁ。気持ちは嬉しいけど、今年は家で誕生会開くんやなくてどっか外に食いに行こうてなってるから…」
「ええよ」
「はっ！？」
俺が応えな、弟第一主義の侯隆がこれ以上安田の話聞いてたらすぐに機嫌悪なってメンドイことになるからなぁ…なんて苦笑い浮かべて断りを入れてる途中で、間に入ってきた侯隆の言葉に腰が抜けそうになる。
「おいっちょっと侯隆っ」
「その代わり条件としては、軽音部のメンバー全員で来ることや。お前１人だけとか忠義に何するかわからんし」
「っ」
眉一つ動かさず、淡々と条件を提示する侯隆の意図が全く読めん。
ありがとうございます！と頭を下げる安田を茫然と眺めながら、侯隆に小声で話しかける。
「おいっ侯隆。どういうことやねん！安田家に呼ぶとか、お前正気か！？」
「…やって」
"好きなとこ飛んで行って世界を見て、大事な仲間を見つけることも必要やん？'
…いやいや、今までにないくらいのドヤ顔で言うてますけど、
ソレ、俺の言葉まんまパクっただけですからね？
ホンマにええんかなぁ…とますますメンドウゴトが近づいている予感しかせぇへんくて２人に気づかれんよう俺はそっとため息をついた。
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます！いえいえ、そんなとんでもない！私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (
レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あらと∞ | 作成日時：2017年7月15日 22時
