双子の誕生日 ページ23
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信五side
「「誕生日おめでとう！」」
5月9日。パラパラと降ってくる小雨に顔を顰めながらも雨宿りするほどでも傘を持つほどでもなかったから同じく仕事を終えた侯隆と小走りで自宅へと向かい玄関の扉を開ければ、予想通りパーンというクラッカー音と２つのハモった声が俺たちを招き入れた。
「きみくん、信ちゃん。おかえりなさい。やっぱりちょっと降られてもうたんやなぁ」
「ちょっと待っとって！今タオル持ってくるな？」とくるりと俺たちから背を向け慌てたように走り出したタツにスバルが「いや、タオルは俺が取ってくるから、お前は兄貴達ちゃんと迎え入れたれ」とタツを引き戻しトンと俺たちの方へ背中を押した。
「…ふふ。ありがとうスバルくん。
…えと、きみくん、信ちゃん。お仕事お疲れ様。…それと、誕生日おめでとう」
ふにゃ、と柔らかい笑顔を見せる弟の姿に年甲斐もなくキュンてしてもうて多少雨に濡れた体のままガバッとタツを抱き寄せ頬に軽い口付けを落とす。
ホンマはもうちょっとギュってしてたかってんけど、そしたら隣の男が拗ねてまうからとすぐに腕の力を緩めたら瞬く間に侯隆がタツを抱き寄せ俺同様タツの頬にキスをかました。
「…ったく、お前らは相変わらずやなぁ」
呆れたような声がしてパッと顔を上げたらいつの間にかタオルを取ってきたらしい苦笑いを浮かべたスバルにホイ、とタオルを投げられ、簡単に自身の体をゴシゴシと拭く。
「よし、ほんならせっかく忠義が作ってくれたメシが冷めんうちにパーティー始めてまうか！」
「ん、そうやね！」
今年も僕頑張ってんで？と褒めて褒めてオーラ全開で擦り寄ってくるタツに「ソイツは楽しみやなぁ」「忠義のメシはうまいもんなぁ」と侯隆と一緒になって褒めたったらタツは嬉しそうにその綺麗な顔を破顔させた。
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます！いえいえ、そんなとんでもない！私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (
レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あらと∞ | 作成日時：2017年7月15日 22時
