過保護な兄たち ページ3
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「…ええかタツ。何回も言うたと思うけど、電車では出来る限りドアの方に立つんやで。…それと、関八高校は…俺らが通ってた頃は言うたらまぁアレやけど、素行の悪いヤツなんかもいっぱいおったからなぁ。ちゃんと友達つくる時は気ぃつけなアカンで」
「せやせや!…ホンマは、あんな無法地帯なあの学校…忠義には行かせたくなかったんやけど…」
「せやから心配し過ぎやってきみくん。
…どうしても、兄ちゃん達が卒業した学校通いたいって言うたら、OKしてくれたやんか…」
そんなに僕って信用ない?ちょっぴり情けなくなって不安げに2人を見つめたらきみくんは慌てて首をぶんぶんと横に振った。
「そんなことない!…俺が悪かったから、頼むから朝からその上目遣いはやめてくれ…兄ちゃんホンマに会社行けんくなる…」
「コイツがアホみたいに心配性なだけやから、忠義はなんも気にすることないんやで。…っと、そろそろホンマに出なアカンな」
じゃあタツ、何かあったらすぐにスバルに言うか俺らに連絡とるかするんやで。
優しい笑顔浮かべた信ちゃんがそのまま僕のおデコにちゅうて一瞬触れるようなキスしてくれたら、さっきまでアワアワしてたきみくんも急にオトナな笑みして僕のほっぺたにぷっくらした唇を押し当ててくれた。
…んふふ。気持ちエエ。
2人からのキスが嬉しくてニコニコしてたら、さすがにもう行かなアカンなって兄ちゃん達が突然バタバタし始めたからその後はあんまり言葉も交わせないまま2人を見送った。
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あらと∞(プロフ) - 緑夏さん» 緑夏さん、いつも温かいコメントをありがとうございます!いえいえ、そんなとんでもない!私の方こそ、今も毎日緑夏さんのtorn小説をひっそりと楽しんでいるというのになんのコメントも送れていないで…申し訳ないです汗 オマケ話も、ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2017年8月17日 23時) (レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
緑夏(プロフ) - あらとさん、完結おめでとうございます^ ^ ずっと読ませてもらっていたんですけど、完結したタイミングでのコメントになってしまい申し訳ないです…。 鈍感で少し天然な大倉くんすごく可愛くて癒されました♪ おまけ話も楽しみにしてます! (2017年8月17日 21時) (レス) id: b28e673c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あらと∞ | 作成日時:2017年7月15日 22時