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偏頭痛<章大> 3 ページ36

章大Side





いつのまにか寝とったみたいや。







寝とった言うても、時計を見るとものの1時間くらい。








きみ兄に預けていたはずの体はソファに沈んでいて、タオルケットがかけられていた。







頭痛の方は、全く治ってへん。





何ならさっきより、痛なってきている。







腕を少し動かしただけで、頭に響く。








何で?何で薬を飲んだのに全然治らへんの?







眉間にぎゅっとしわを寄せて耐えていると、どこに行っていたのかきみ兄が近づいてきた。








「章大、頭痛いん治らへん?」








「さっきよりも痛い…」








優しい声で聞いてくれたきみ兄に、小さな声で答える。







「もう少し強い薬出したるな。でも、さっき飲んだばっかりやから、昼過ぎてからな」







頭を撫でながら言うてくれるけど、昼過ぎまでこの頭痛に耐えなあかんねや思ったら、悲しくなってきた。






「やから、それまでできることしとこな。ちょっと待っとってな」







きみ兄がそう言って、俺から離れる。








いつもは賑やかなリビングも今は俺一人。







カーテンも閉まってて薄暗いし、テレビもついていない。







俺がこんな状態やからみんなもリビング来られへんねや…。







きみ兄はアイスノンを持って、すぐ戻ってきてくれた。








「きみ兄」




「ん?どないした?」




「部屋戻る」




「部屋?何で?」




「ここおったら、みんな来られへんもん」




「そんなん気にせんでええから。どうせ休みやし、各々好きなことやってるわ。ほら章大、頭どこが痛い?」




いつもは、左の後ろの方やけど、とにかく今日は全て痛い。




「全部痛い」





「全部痛い?ちょっとこれ入れるな。頭あげるで、ごめんな」




「……っっ」




きみ兄が俺の頭を下から少し上げた瞬間、息が詰まるほど頭が脈打った。





「よしよし、ごめんな。冷えピタも持ってくるわ」





***********

こんにちは。
まだまだ入院中で不定期な更新が続いておりますが、このお話が終わり次第(多分次かな?)移行いたします。


koma

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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:koma | 作成日時:2016年4月9日 0時

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