高熱<亮> 2 ページ3
亮Side
「ハァ……ハァ……」
「亮、一旦下ろすで」
気づいたときには、保健室についていてベッドに降ろされた。
『熱高そうやねぇ。今日お家に誰がいてはる？』
「はい。兄がいます」
確かきみ兄が今日、当直でもう帰ってきてるんやっけ。
保健の先生が、家に電話してる間に章ちゃんが体温計を持ってきた。
「亮、しんどい思うけど熱計ってや」
『お兄さん、すぐ来てくれはるって。章大くん、亮くんの鞄持ってきて？』
「はい！亮、ちょっと待っててな」
章ちゃんが出て行ってすぐ、脇に挟んでいた体温計が鳴った。
『何度やった？』
「……39.2℃……寒い…」
めっちゃ高いやん。
寒いしまだ上がるんかな。
少し経つと、保健室の扉が開いた。
荷物を持った章ちゃんと、きみ兄。
きみ兄は毛布を持っていて、俺を包んだ。
「このまま車まで行くで。いつもとちゃうとこない？」
「…ん、大丈夫…」
「章大、亮の鞄車まで持ってきてくれるか？」
「おん！」
「先生ありがとうございました」
きみ兄に抱かれたまま車まで行く。
後部座席にそっとおろされると、きみ兄のぬくもりがなくなって、寒気がする。
「すぐ、あったまるからな。章大、ありがとう。昼からも頑張ってな」
「…おん」
章ちゃんが心配そうに俺を見てるのがわかった。
「大丈夫、亮の分まで授業聞いてきたって」
きみ兄が章ちゃんの頭をなでつけると、章ちゃんは学校の中へ戻っていった。
すぐにきみ兄が車に入ってくる。
「すぐ、すばるんとこ行こうな」
「……っ！…。いやぁ……。」
「いやちゃう。ほら、ちゃんと毛布かけとき」
病院なんか絶対嫌やからなんとか拒否しようとするも、睡魔には勝たれへんかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
