貧血<亮> 3 ページ18
信五Side
「いってきます」
「いってらっしゃい。気ぃつけや」
クラスで話し合いがあるか何かで早くに出て行ったたつを見送る。
そろそろ双子が起きてくる頃や。
ご飯と味噌汁をよそって、双子を待つ。
「信ちゃんおはよう。今日たつよし早いんやねぇ」
「おはよ。クラスで何か話さなあかんねんて」
「中学生も大変やなぁ」
「せやな。あ、お前今日休みやろ？ちょお洗剤買うてきといてや。もうないねん」
「んー、分かったぁ」
ほのぼのと隆平と話していると
「亮っ！！」
そんな章大の声と共に、ものすごい音がした。
朝ごはんを前に座っていた隆平と、音がした方に走った。
そこには、階段の下に横たわっている亮と、呆然と立っている章大がいた。
亮にかけより、体を触る。
触った限り打ち身程度な感じや。
頭を打った感じではないな。
そこで、亮の顔色が悪すぎることに気づいた。
「ちょっと亮ごめんな」
意識のない亮に声をかけ、瞼の下をまくると真っ白。
貧血やな、これ。
「ごめんなさい」
章大が震えた声でそう言った。
今にも過呼吸を起こしてまいそうな章大に隆平が駆け寄る。
隆平が背中をさすると
「朝、亮、目の当たりおさえとった…。……俺、まだ…眠たいんやと思ってた…。めまいしとったんかも…。早よ気づいとったら…」
「そっか。でも章ちゃんのせいちゃうからね。亮ちゃんは、これから病院連れて行くから大丈夫やで」
「………」
「おっしゃ、章大。今日学校休むか。亮のそばにおったり」
「…え？」
亮はもちろんそうやけど、こんな状態の章大も学校になんか行かせられへんわ。
集中もできひんやろうし、今日は特別やで。
「そんかわり、亮を病院連れて行くん手伝ってもろてええか？隆平も頼んだで」
「っ、おん！」
「任せといてー」
亮を隆平の車に乗せて、見送る。
その間に、学校とすばるに連絡をした。
_____________________________
みゆさんから、亮ちゃんは昔持病により入退院を繰り返していて、今は少し良くなったから退院をしている。今でもまだ症状が出ることがある。兄のすばるが主治医。
という設定はどうかというコメントを頂きました。
とてもいいなと思ったんですけど、皆様どうでしょう？
その場合、亮ちゃんの持病は何がいいかについても、コメントいただけるとありがたいですー！
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
