胃腸炎<忠義> 4 ページ28
すばるSide
当直の時間が終わるころ、医局にいるときみから連絡がきた。
忠義がものすごい吐いてもーたらしい。
今から連れてっていいか？という連絡やった。
このまま当直終わっても今日はちょびっと残って仕事やってくつもりやったから、急がんでいいからゆっくり来い言うて、電話を切った。
ゆっくり来い言うたのんは俺やねんけど、ちょお遅すぎへん？
俺、もう仕事終わってんけど。
これ待っとらなあかんよな、さすがに。
どうせ明日は休みやし、ゆっくり待つか。
そのままウトウトしてもうたんか、電話の音で目が覚めた。
「うぉっ！はい、もしもし」
電話の相手はきみ。
途中で吐いてもうて家連れて帰るから、点滴持って帰ってきてほしい言うことやった。
まぁ、それが1番かもなぁ。
とりあえず輸液と吐き気止めの点滴を持って、帰路につく。
「ただいまー」
「あ、すばる！」
忠義は便器に座って下しながら、バケツの中にゲェゲェ吐いていた。
熱もあるみたいやし、水を飲んでもすぐ戻してしまうようやし、結構な感じやな。
きみも内科医やからやれることはやってみたらしいんやけど、あかんかったらしい。
ちょっと先に輸液いれたらなあかんな。
「きみ、そのまま忠義のこと支えとったって」
忠義の腕を触って血管を探す。
んー、脱水起こしてるから見つけにくいなぁ。
「おっしゃ、ここ行けるか？よし、忠義ちょっとチクッとするで」
普段は嫌がる忠義も、意識が朦朧としとるんかされるがまま。
さすがに心配なるわ。
そのまま輸液の点滴を簡易のスタンドに引っ掛ける。
熱がある中で、上からも下からも可哀想やなぁ。
「すばる、吐き気止め打ってやってくれへん？」
忠義の体が闘ってる状態やから、熱は下げられへん。
細菌をだしてやれば、治るやろう。
「そやな、さすがにこの状態は可哀想やわ。どっちかにしたほうがええわな。忠義、もう一回だけ頑張ってな」
「……ぃゃ、」
ちょっと拒否の言葉を見せた忠義。
少し安心。
「おん、嫌やな。チクッとするでー、……よし、頑張った頑張った。これでちょっと楽なるかな。しばらくお腹痛いやろうけど、どっちもしんどいより、多少ええやろ」
それから3日間くらい苦しめられた忠義も、やっと落ち着きを見せた。
しばらく何も食べられへんかったからな、好きなもん作ってもらいや。
肺炎<章大> そらまめ様、∞章いちご∞様→←胃腸炎<忠義> 3※
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
