星と人間 ページ5
頬にあたる、冷たい感覚。
これが 風＿
目の前でゆらゆらと輝く水面。
これが 私達の世界の天井なんだ＿
彼女は胸を一杯にさせながら、ゆっくりと水面を泳ぎ回りました。
初めてがいっぱい。
本で読んだものが、今、目の前に。
嬉しくて溜まりません。
そしてそして、
彼女が一番楽しみにしていたもの。
そう、星です。
彼女は、自らを焦らすように目を閉じ、上を向きます。
深呼吸をしてから、ゆっくりと目を開けると……
真っ黒の中に、無数に輝く点。
大きさも、色も、光もばらばら。
だけど、
『……綺麗……………』
思わず、溜め息が出る程でした。
彼女は暫く星を眺めては、幸せそうに笑みを溢す、
これを繰り返していました。
すると、何やら遠くから音が聞こえてきます。
不思議そうに視線をそちらに向けると、
そこには、大きな水面に浮かぶものがありました。
そう、船です。
立派で、いかにも地位の高い者が乗るような船でした。
人魚である彼女は、両親からの忠告を思い出します。
“ 人間には、決して見られてはいけないよ。
奴等は、我らにとって害にあたる存在だからね。 ”
.
続く
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来恋 - はらさん» 忘れてしまって大変申し訳ないです。 ご指摘ありがとうございました。 (2018年5月19日 21時) (
レス) id: 31daceeb46 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年5月19日 20時) (レス) id: 80bfef4178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来恋 | 作成日時：2018年5月19日 19時
