やるべき事【ナンバカ】 (ページ5)

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仕事ページ5

Noside

朝食を済ませ、グラウンドの方へ行くとそこにはもう走っている囚人達が何人かいた。日向に出て空を見上げると太陽が照りつけてくる。晴天だった。Aが視線を変え廊下を少し歩くと椅子に寝転がり本を読んでいる71番を見つけた。近づき声をかける。

「おい、71番」

「腹痛でーす」

「反応早いな...全く」

そのまま71番の横を通り過ぎると猪里が椅子に座り、新聞を広げ読んでいた。

「なにしてんの」

「うわっ、なんだA...驚かすなよ」

「驚かしたのは悪かった、質問に答えろ何してるんだ」

「今日の競馬の確認」

「...主任に怒られても庇わないからな」

そう言ってスタスタと猪里の前を通る。Aがグラウンドの方に目線を移すと真面目に走っている2番と気功を使い宙に浮いている58番の姿だった。

「58番も2番もよく頑張るよな...特に2番は」

そのまま2番達を見ていると声をかけられた。

モブ「Aさん！今日こそ手合わせしてください！お願いします！」

「嫌だ」

モブ「な、なんでですか〜ぁ」

「理由は2つ、1つ仕事があり忙しい。2つ俺は運動とかそういうの苦手だから極力避けたい」

モブ「...なんで5舎の看守になったんですか？運動とか苦手なのに」

「知らん、とにかくまた今度な。気が向いたらやるかもしれん」

モブ「ハーイ」

会話を終わらせ看守室に戻る。朝に主任がやっていた仕事は見回りから帰ったらもう主任が終わらせていたが他にも仕事はある。ほかの看守は全員出払っているらしく看守室は静かだった。椅子に座り紙を手に取りAは仕事を始めた。

作者
今回次回あたりはAさんのある一日をお届けしたいと思います。ご安心ください。ちゃんと本編もやります。

あと、モブはモブのため「」の前に名前をつけました。