やるべき事【ナンバカ】

後日談(？) ページ20

Aside




あの後、問題行動を起こした2人は地下の房に入ったらしい。そして優勝したのは13舎だそうだ。羨ましい。ずるい。
そして、それを止めた13舎の主任は看守長から直々に謹慎処分が下されたとか。やり過ぎたってことです。というかあの人を止めた俺すごくない？めっちゃ怖かったんだけど。
話を戻します。
そしたらその埋め合わせかなんかで三舎、四舎、五舎の主任を一日ごとに行かせるらしい。

主任はそうとう嫌がってたなぁ。(しみじみ)

五舎はというと、69番に負けた2番は鍛錬の時間じゃなくとも部屋で筋トレをするようになった。...うん。コイツが1番変わった気がする。新年大会でなんやかんやあったからか、囚人が少しずつ変わってきた気もする。

「あ、今日翁さんのところ行かなきゃ」

主任に許可を貰っていたのを忘れていた。何をしに行くかって？薬貰いに行くのさ。ちょっと身体が弱ってるらしいからね。

長い道のりを経てやっとの思いで医務室に行く。この施設デカすぎでしょ。だってモノレールとかあるんだもんデカイよ。
ノックをして部屋に入る。

「失礼します、翁さんアレ貰いに来ました」

「おお、お前かちょっと待ってろ」

「はい」

部屋に入り、ちょっと会話をすると囚人が何名かいた。それと四舎の主任。

「あれ、あんた確か...」

一番最初に話しかけてきたのは13舎の11番だった。

「五舎の看守じゃん、ここになんの用？」

「なんでお前なんかに言わなきゃなんねーんだよ」

「いーじゃん別に」

「あ、もしかしてお薬貰いに来たの？」

「まぁ、そんなところだ」

次に話しかけてきたのは25番だ。こいつ確か気功術を出して58番を倒したやつだっけか。

「13舎に気功術を使えるやつがいるなんてな」

「え？なんの事？」

「新年大会の時に出してたろ、気功術」

「あー、あれね伝染っちゃっただけだよ」

「意味わからん、使えないのか」

「普段は使えないよー」

何なのだろうかコイツは、謎が深まるばかりだ。

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