医務室で ページ13
Aside
医務室に2番と猪里さんを担いで?(猪里さんは引きずり、2番はおんぶ状態)連れてきたはいいものの医務室には誰もいなかった。こんなことあっていいのかよ。
「あり?何してんのAさん」
「ビビらせるのやめろ!なんでお前もここにいるんだよ71番!」
「え?いやトイレに行って戻るついでに色々見て回ろうかなーって思って」
「はぁー、まぁいい、手伝え!」
「えー」
「はやく!」
「はいはい!分かったから叫ばないで!」
そして2人で分担して2人をベットに寝かせる。囚人は囚人、看守は看守で、部屋は別れていたけれど俺の体格だと猪里さんは運べないので71番に託した。
2番をベットに寝かせ布団をかける。簡単に見た感じだと骨などは折れて無さそうだし良かった。結構勢いよく殴られてたからな。
...しかし、2番は近くでよく見ると顔がよく整っていて綺麗な顔してる。
「俺が...『俺』じゃなかったら惚れてるな、背は高いし強いしギリギリ俺より歳上...
ま、そんなことありえないんだけどな(笑)」
できる限り小さな声で長い独り言を言っていた。そろそろ戻ろう、71番を連れて。
「71番終わったか?戻るぞ」
「ウーい」
置き手紙を残し医務室を離れる。俺は疑問があったので71番に問う。
「なぁ、71番、俺さお前がサボっていた時に大会のこと少しだけだけど話したよな。なんで初めて知りました感出してるわけ?」
「え?だって言われたその日には忘れちゃってたし、今更かよ知ってるって言ったらウパやリャンに怒られると思ってね。なんで教えないんだーって」
「あー、言いそうだな」
階段をのぼり、席に着く。
「ちょっとチィー、遅くないですか?何道草食ってたんですか」
「いやーごめんね?Aさんのお手伝いしてたの」
なんて会話が聞こえてくる。隣にいる主任から
話しかけられた。
「大丈夫だったか?さすがに2人はキツかったか」
「いえ、大丈夫ですよ」
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作者名:kokuyou Saki | 作成日時:2021年1月9日 9時