48話目 ページ10
影剣視点
審神者様と談笑していると
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?「離さない」
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どこからか、そう聞こえた気がした。
驚いて固まると
__(葵)「どうしたの?…ですか?」
と聞かれた。でも、
「いえ、なんでもありません。
ところで、僕が眠ってからどのくらい
たっているんですか?」
と聞く。すると、戸惑いながらも
__(葵)「えっと、5日位かな」
と返事がきた。5日か。それなら
「その間に、親方様__前に一度きた
妖はきましたか?」
と聞いた。すると、
__(葵)「!!な、なんで、分かったの?」
と驚きながら聞いてきた。
ということは、きたのか。
それなら、やっぱり、これは……
「いえ、親方様は心配性なので。前は僕が
倒れた時、いつも付きっきりで看病してくれていたので、もしかして、と思いまして」
と答えた。でも、それだけじゃない。 すると
__(葵)「ッ、仲間思いなヒトなんですね」
悲しそうに、寂しそうに微笑みながら
そう言った。すると
ドォーーーンッ
という大きな音と共に地面が揺れた。
それに続いて
長「主!大変です!門が!」
と長谷部が襖を開けながら言った。
審神者様は慌てたようすで
__(葵)「ッ!分かった、行こう。
影剣さんはここにいてください!」
と言って去っていった。
慌てる必要はないのに。
そう思いながら、僕も立ち上がって歩いた。
門の近くへ行くといろんな子が集まっていた。
皆の視線の先を辿ると
狼「よぉ、影。目が覚めたのか」
と親方様が笑いながら僕をみていた。
「えぇ。親方様。先ほど目が覚めました。
ところで、今回はどのようなご用で?」
と僕は笑いながら問いかける。
でも、そんなの、わかりきってるけどね
狼「お前なら分かるだろ?影。
今回は返事を聞きにきたんだ」
やっぱり。
でも、僕はまだ決めれていない。
返事をしたくても出来ない。
人の子との__仲間との生活か、
親方様との生活。
選ぶことなんて出来ない。
黒「あるじ……」
黒が僕にすり寄ってきた。
黒「私は、主が何と言おうと主の味方です。
ですから……」
続けてそう言った。だから
「ありがとう。黒」
と言ってから、
「親方様、はい。分かりました。
僕は、貴方の元へ帰ります。
ですから、約束してください。
"下さない"と」
と続けた。
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すいません。文字数的に次いきます!
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作者名:黒狼 | 作成日時:2017年12月28日 3時