26話目 ページ31
影剣視点
五虎退「ウゥゥッ ヒック ヒック ウゥッ ウァ」
今剣「ウゥゥゥ」ポロポロ
乱「」プルプル ポロポロ
小夜「ッ」ポロポロ
なぜ?どうして?どうして泣いているの?
ねぇ、お願いだよ、お願いだから。
笑っていて?泣かないで?
その涙の原因が僕にあるのなら謝るから。
なおすから。だから、泣き止んで?笑って?
ねぇ、お願い。お願い。お願いだから
「泣かないで。笑って、また僕にその笑顔を見せて。僕は守れなかった。
アイツに飽きられて捨てられた。
僕は守らないといけないんだ。
皆を守りたいんだ。
守らないといけない。いや、違う。
僕には庇い守ることしか出来ないんだ。
僕は戦えない。闘えない。
アイツに抗うことができない。
僕は、主さまを救うことができなかった。
僕が主さまの近侍だった。
だから、僕が気づけばよかったのに。
僕が気づけばこんなことにはならなかった。
主さまはアイツに喰われた。
アイツは主さまを喰らった。
主さまの四肢をもぎ取り、目玉をえぐり
腹を切り裂き、内蔵を喰らった。
体の至るところから血が吹き出ていた。
僕は、それを見てしまった。
だから、アイツは僕を捕らえる。
逃げないようにと他の子達を鎖にして。
僕の事を穢し、僕を壊そうとした。」
言い終わってからハッと気づいた。
僕は、今、何を言った?
なぜ、なぜこの子達に主さまの事を、
主さまの最後をいった?
泣いているこの子達に、何て事を言ったんだ?
五虎退/乱/小夜/今剣「ウワァァァンッ」
ほら、もっと泣いてしまった。
泣かせてしまった。僕が‥僕…が。
あぁ、何て事をしてしまったんだ。
なぜあんなことを言ったんダ。
なぜ?なぜ?なゼ?ナゼ?
目の前で子供がなク。
その隣で子供達の保護者が震える。怒る。
当然だ、泣かせてしまったのだから。
「ごめんね。
怖いことを言ってしまったね。
ごめんね。お願いだから泣かないで。
僕は、だだ‥皆に笑っていてほしいだけなんだ」
謝る。
「ごめんね。本当にごめんね。ごめんね。」
謝るんだ。
「ごめんね。ごめんね。ごめん__」
泣き止んでくれるまで。でも
一期「もういいです!」
もう…
一期「もう、良いですから。
ほら、五虎退、乱、泣き止みなさい。」
石切「ほら、今剣も」
宗三「小夜もですよ?」
許してくれないのかな
178人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒狼 | 作成日時:2016年12月31日 15時