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“如月”と“皐月” ページ32

〜No side〜

「私はお風呂にいない方が良いですかね?

それとも洗って差し上げましょうか?」

二人の年齢を考えると、おそらく思春期が来ているだろうと予想したAは、少年達に問う。

「あ、お、おう」

「そ、そうだな」

「では用具の使い方だけーー」


☆ーー特に何も無いのでカット!!!


「あ、おかえりなさい。

……髪はちゃんと拭きましょうか」

Aは、ぽたぽたと髪から雫を垂らす少年達に思わず苦笑いをする。

二人の髪を拭いてから、Aと少年達は向かい合って座る。

「…それでは今から、お二人に名前を差し上げようと思います」

「名前?」

「はい、名前です。

私如きが人へ命名するなど烏滸がましいですが、いつまでたっても“少年”と呼ぶのも色々と不便ですので」

「…腰低すぎじゃね……?」

「…もう少し強気でも良いんじゃないか……?」

「これが私の通常ですからお気になさらず」

拾った側が名前を付けるのは普通だと思っていた少年達は、Aのあまりの腰の低さに思わず思った事が口に出る。

当のAは、特に気にした事が無かったので、さらりと流す。

「私には名付けが上手く出来ないので、安易な発想にはなりますが……

兄の貴方が“如月”。

弟の貴方が“皐月”。

…でどうでしょうか?」

「俺達の“誕生月”か…?」

「はい。貴方達にとっては捨てられた月でもあるので嫌かもしれませんが……

わざわざ誕生日を記していたそうですから、きっと嫌悪があって捨てた訳では無いと思うのです」

屋敷に行く最中に聞いた、二人の誕生日。


如月が二月十七日。

皐月が五月十七日。


聞けば、捨てられた時に自身と一緒に誕生日と思われる月日が書かれた布が置かれていたのだという。

「如月と皐月…如何でしょうか?」

少し不安そうに聞くAに対し、二人はーー


「良い名前だ!」

「ありがとう!」


ーーAの名付けを受け入れた。

Aはほっとしたように笑うのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二月十七日は“天使のささやきの日”。
五月十七日は“生命・きずなの日”だそうですよ。

『なんか良い感じの日無いかな〜』と思いながら探して見つけただけなので、“○○の日”となった理由は、ここでは関係ないので気にしないでください。

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こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます!お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます!はい、描けたらURLを貼らせていただきます…! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です!むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです!描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです! (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します!いつもお話楽しく読ませていただいおります!質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…? (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こくらげ | 作成日時:2019年10月8日 23時

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