検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:454,576 hit

二人の少年と白髪の少女 ページ30

〜No side〜

白髪の少女は、少年達の元へ歩いていく。

「アンタ、アイツの敵か?味方か?」

小さい方の少年が警戒しながら問いかけた。

「同じ組織にはいますが、紛うことなき敵ですよ。

この度は同僚が失礼いたしました。

代理として私からお詫び申し上げます」

少女は頭を下げる。

一方少年達は、正面から見た少女の姿に見惚れていた。

さっきまでは後ろ姿で髪の色しか分からなかったが、面と向かって見ると、その少女が女神の如き美しい容姿である事に気付く。


細く柔らかい髪の毛の一本一本が月明かりに照らされ、銀に輝く。

そして宝石のような金色(こんじき)の瞳と、それを瞬きの度に隠す純白の睫毛。

風が吹けば白い羽織は はためき、黒いはずの隊服でさえ、白く見える錯覚を覚える。


ーー彼女は、穢れなき“白”そのもの。


そう思う程に、少女は白が似合っていた。

「あの、大丈夫ですか…?」

反応がない少年達に、少し不安そうな顔になる少女。

「っあ、だ、大丈夫だ」

「…それより、君は誰なんだ?」

今度は大きい方の少年が問いかける。

「嗚呼、申し遅れました。

私は白城Aと申します。

私の所属する鬼殺隊という組織は、貴方達を襲った人型の化け物ーー通称鬼と呼ばれる者を倒す仕事をしています。

鬼とは人を食らう事で生き長らえる、人にとって恐ろしい存在です」

「…鬼……」

「…人を食らう……」

少年達は言葉を反芻する。

「ところで…お二方は、この先どうするのです?」

「はぁ?そんなのいつも通りの生活に戻るしかねぇだろ」

「……この、血塗れの場所にですか?」

「っ!!」

少年達は顔を歪める。

「事後処理部隊である隠の方々がある程度片付けてはくれますが、仲間が死んだ場所に住み続けるのはお辛いでしょう?

他の場所は大人達が住み着いているようですから、下手に移動すれば殺されますし」

「…何が言いたい」

「では単刀直入に申します。

ーー私の屋敷に来ませんか?」

「!!!」

微笑みを浮かべながらAが手を差し出す。

「別に私の事は信用していなくても構いません。

私が勝手な心配をしているだけですから」

……少年達は既に、何故かAに心を許していた。

Aには、この人なら信用しても大丈夫だ、と思わせる安心感があるのだ。

二人の少年は顔を見合わせ、頷いた。

「お願いします」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
白城様の容姿の表現盛ったとか禁句よ←

年齢→←黒髪の少女と白髪の少女



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (501 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1065人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます!お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます!はい、描けたらURLを貼らせていただきます…! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です!むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです!描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです! (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します!いつもお話楽しく読ませていただいおります!質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…? (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こくらげ | 作成日時:2019年10月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。