悪役の善人 其ノ壱【※裏切り】

美幸は気付かない ページ27

『私、まだまだ弱いので…その…守って、くれませんか…？』

『わ、私…幼い頃に両親を鬼に殺されて……

その、復讐を…するために、鬼殺隊に入りました……』

美幸は気付かない。

自分の発言が矛盾している事に。


《第一、お前のせいであの人は嫌われるようになったというのに》

美幸は気付かない。

自分の行動のせいで嫌われている事に。


《彼女は…黒城美幸は、禁句を口にした》

美幸は気付かない。

相手にとってAがどんな存在であるかという事に。


《ーーん？もしかして白城さんが変わったのって、美幸さんが来てからじゃ…？》

美幸は気付かない。

少しずつ周りが変わっていっている事に。


美幸は気付かない。


美幸は気付かない。


美幸はーー


.


『＿＿＿＿＿！！』


美幸は、覚えていない。

自分の過去の、愚かな行為を。


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どうも、シリアス(？)ブレイカーのこくらげです。
次から如月と皐月の過去編入ります。

ところで、如月と皐月が善逸を見たらどういう反応するんだろう？
と書きながら思ったんですが、戦闘中に何もしない訳じゃないのでセーフかなと自己解決しました(笑)

皆様お気付きでしょうか、悪女サマは戦闘中何もしておりません。
ただ突っ立っておりました。←ココ重要

邂逅→←如月が嫌う所以

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