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階級の上昇 ページ12

〜No side〜

「私も…散々馬鹿にする発言をしてしまい、誠に申し訳ありませんでした」

もう口調の件は諦め、Aは頭を下げる。

「私には色々と事情がありまして……

その事情により、沢山のご無礼を働いた事。お詫び申し上げます」

「ぅおう…」

「柱が壬ごときに頭下げるなよぉ…」

「恐れ多いわ…」

※階級の訂正は悪役が慕われる所以 其ノ弐にて。

「礼儀を重んじるのは当たり前ですよ」

困ったように微笑みを浮かべるA。

その時の三人の目から見たAは、容姿と口調が相まって、女神のように見えた。

つまり……三人が心を撃ち抜かれた瞬間だった。

「…皆さん?いかがなさいましたか?」

「な、何でもねぇ…」

「天使だ…」

「いやもはや女神…」

「???」

Aは首を傾げるのだった。

「あ、それはそうと皆さん、先ほど壬と仰っていましたが、今回の任務で階級が上がったのでは?」

「階級を示せ………あっホントだ!?」

「俺も上がってる!」

「俺もだ!」

各々の階級が上がっていた理由……

今回倒したのは、元と言えども十二鬼月。

それに対峙したとあらば、倒したのはAであれど階級は上がる。

Aはその事を察していたのだ。

……ここでAは、聞きたかった事を口に出す。

「ところで、お聞きしたいのですが……皆さん怪我はいかがなさったのです?

全員が毒を受けていましたから、どこかしらに怪我はありますよね?」

「あー…毒が強かっただけで、怪我自体は軽傷だったんだ」

「一応胡蝶様には蝶屋敷で安静にしてろって言われたんだが…その……」

「?」

言い淀む宮本に疑問符が浮かぶA。

「……あまりに白城が心配で断ったんだよ…」

「山野は流石に駄目だったが、アイツもありがとうって言ってたぞ」

「………ふふ、ありがとうございます」

口元に手を添えて笑うAに、再度三人の心は撃ち抜かれたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
思いのほか「悪役が慕われる所以」が長くなった……
この後書く予定の「被害者が嫌われる所以」も
長くなると思われますが、
どうぞお付き合いください……( ´ д ` ;)

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こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます!お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます!はい、描けたらURLを貼らせていただきます…! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です!むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです!描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです! (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します!いつもお話楽しく読ませていただいおります!質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…? (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こくらげ | 作成日時:2019年10月8日 23時

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