鬼を連れている事情 ページ44
〜Aside〜
「…なぁ、A」
「何かしら？」
浅草に向かう道中、急に竈門さんが話しかけてきた。
「その……禰豆子の事、聞かないのか…？」
別に前情報があったから聞かなかっただけなんですが……
そうですよね、普通聞きますよね。
「まぁ、会った時点でその箱の中に鬼がいるのには気付いてたけど……
面倒だったから聞かなかったのよね」
「！気付いてたのに斬らないでいてくれたんだな！
ありがとう！」
…この人は…純粋で、まっすぐな性格をしている。
嘘つきな自分とは、正反対の人間だ。
「…そんな事で礼を言われても困るわ。
面倒だったから斬らなかった、ただそれだけよ」
「それでも…きっと会ったのがAじゃなかったら、禰豆子が出てきた時点で斬ってたと思う」
それが鬼殺隊の使命ですからね。
実際に人を喰っていない鬼であっても、その事実を信じてもらう事は難しい。
“そんなもの存在するはずがない”と一蹴されるのが普通だ。
「……聞きたくはないかもしれないが、鬼を連れてる事情は話しておくよ。
何も知らないまま鬼と行動するのは不安があるだろうし…」
「別に不安なんか無いけど、知っておいて損は無いわよね。
話してもいいわよ」
「分かった。今から大体二年くらい前にーー」
「ーーという事があったんだ」
お館様から聞いた話とほぼ同じですね。
…にしても冨岡さんが声を荒らげるなんて事、あるんですね。
“生殺与奪の権を他人に握らせるな”……か。
今は自分の生殺与奪の権を他人に握らせているでしょうに。
禰豆子さんが人を喰らった時、冨岡さんは腹を斬るつもりだろう。
…それに、竈門さんの育手である鱗滝様も。
………あぁ、後で鱗滝様に手紙を送らねばなりませんね。
“私も腹を斬る”と。
「なるほど、事情は把握したわ」
「禰豆子を殺さないでいてくれて、本当にありがとう……」
「言ったでしょ。ただ面倒だっただけよ」
竈門炭治郎。
彼はきっと、鬼殺隊の未来を背負う程の強者になるでしょう。
「……私も、向き合った方がいいのでしょうか」
「？何か言ったか？」
「いえ、なんでもないわ。
さっさと浅草に行きましょ」
「………あぁ！」
……現実と、向き合おう。
そして、黒城美幸…いつか必ず……！
今までに殺した
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大正コソコソ噂話！
Aちゃんは色んな育手と知り合いです
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こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます！お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (
レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます！はい、描けたらURLを貼らせていただきます…！ (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です！むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです！描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです！ (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します！いつもお話楽しく読ませていただいおります！質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…？ (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こくらげ | 作成日時：2019年10月8日 23時
