悪役の善人 其ノ壱【※裏切り】

変わった ページ34

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変わった、変わった、全てが変わった。



あの人が来た時から。



あの人が来た時から。



“黒城美幸”が来た時から。




尊敬されていた人の性格が変わった。



その人に対する周りの人の態度が変わった。



その人の周りの環境が変わった。



その人の継子の立場が変わった。



継子に対するその人の態度が変わった。



そしてーー



ーー愛される人が変わった。




変わった事の真実を知るのは、鬼殺隊を統べる男と、周りを変えられた女と、周りを変えた女のみ。



鬼殺隊の内部事情を知り個人を尊重する男、産屋敷耀哉。



悪役であり、“被害者である”少女、白城A。



被害者であり、“悪役である”少女、黒城美幸。



嘘は案外、強者(柱)より一般人(隊士)の方がさらりと見抜けたりするものだ。



なぜなら、相手が強者である故に、少女達が尻尾を出さぬよう気を張っているからだ。



それに比べ、気が抜けて稀に素を出してしまう事がある一般人は、割とその人の本質を知りやすい。



……まぁ、自分が愛されるなら他の事など眼中に無い愚かな少女は知りもしないが。



さて、話はここで現在に戻る。



いやぁ、長々と過去の話ばかりしてすまなかったねぇ。



……ん？僕は誰かって？



ふふっ、まだ秘密だよ。



ん〜…そうだなぁ、一つ言える事があるとすれば、僕は“普通じゃない”って事くらいかな。



…僕はいつも“彼女”を見守っているんだ。



またどこかで会う機会もあるだろう。



じゃあね。さようなら。



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更新遅れてすみません…
少々体調不良に見舞われておりまして……
もう大分体調は回復したので復帰します！！
そしてこの文章『白城の思い』のところに書くつもりだったんですが、字数の問題でここに移動になりました！(謎に元気)
以上！作者からでした！！

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