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A「お客様」
耳元で囁かれる優しい声
肩に触れる冷たいなにか
顔を上げるとAの姿がそこにあった
A「来てくださったんですね！」
A「あ、えっと…」
無意識にAの手に触れていた
「冷たい」
実際に手で触れてみてもやっぱりAの手は冷たかった
「なんで冷たいの」
A「さっきまで氷を削ってたからです」
冷えたAの手をすりすりして温めようとする
A「大丈夫ですよ。慣れてますから」
大丈夫だと言われてもなお擦る行為をやめずにいたが
隣で机に突っ伏している高地を見て我に返る
高地と飲んでるうちにいつの間にかテーブル席を占領してだらしなく眠ってしまったらしい
時計を見ると、とうに0時を過ぎていた
A「ローズティーです。ぜひ召し上がって下さい」
差し出してくれたティーカップに口をつける。
「美味しい」
A「よかったです」
そう言ってAもカップに口をつけていた。
「A お休みだったんじゃないの？」
A「どうしてもシェイクの練習をしたくて来たんです。
すみません。まさかお休みを頂いた日に来て下さるなんて」
「全然。結局会えたんだし、
コイツとも偶然再会できたしね」
そう言って視線を高地に移した
A「優吾さんとはどういうご関係なんですか？」
「高校の同級生」
A「えー！！！そうなんですか！！！」
突然の大声に驚く
はっとして口を塞ぐA
あまりのボリュームに寝ていた高地も肩をビクつかせ、ゆっくりと起き上がった
高地「うるさいな…むにゃむにゃ」
A「起こしちゃいました？」
高地「やっべ寝てた…
Aちゃん来てたんだ！」
A「はい！おつかれさまです」
高地「このくらいあたりまえだよ。
ていうか、また練習してたの？休みの日までやるなんて頑張りすぎ」
A「そんなことないですよ」
高地「うわもうこんな時間！Aちゃん泊まってく？」
「いえ、今日は帰ります」
高地「じゃあ家まで送るよ」
「ここから歩いてすぐだし一人で大丈夫ですよ」
高地「だめだよ。絶対送ってく」
まるで恋人同士のような会話に耳を疑った
もしかしてAの好きな人って…
あの日ホテルで会っていたのは…
高地… だったってこと？…
ラッキーSixTONESソング
Night Train
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kokulu(プロフ) - るーちゃんさん» コメントありがとうございます！ ゆっくりになりますが更新頑張ります！ (2020年9月13日 23時) (
レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
るーちゃん - 少ししか読んでいませんが、とても面白いです。更新頑張って下さい (2020年9月13日 18時) (レス) id: 0830708338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokulu | 作成日時：2020年9月7日 1時
