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俺はこのバーを気に入り、週一で足を運ぶようになっていた。
「いらっしゃいませ」
店主とはとっくに顔見知りだ。
「本日、サービスで一杯プレゼントさせて頂いております。」
店主が告げると、ひとりの女の子がバックヤードから現れ、目の前にグラスを置いた。
水色とグリーンの中間のような色合いのカクテルに目を見張る。
？「アクアマリンでございます。」
差し出してもなお彼女がその場を離れることはなく、お盆を抱えこちらをじっと見つめている。
その様子から彼女が作ったカクテルであることを察した。
ゆっくり口をつけると、さわやかな口当たりで甘みを感じるが甘すぎず、後味はほのかに苦い。
美味しい
「本当ですか？」
「え、あっ、えっと…
本当に美味しいです。」
「ありがとうございます」
無意識に美味しいと言ってしまうなんて
でも正直な感想だった。
「色も味も風味も全部好みです。」
俺の一言に彼女は表情を明るくした。
「私もです！特にこの色合いが好きで……」
大人しそうな彼女が次から次へと話す姿に少々驚いていると、店主が咳払いをした。
そして店主の心情を感じ取ったのか彼女はすぐに話すのをやめ、失礼致します とあっという間に飲み干し、空になってしまったグラスを回収して、その場をすばやく去った。
「お騒がせして申し訳ございません。」
頭を下げる店主に気になることを尋ねた。
「彼女は一体何者なんですか？」
「はい。私の友人の娘でしてAと言います。
半年程前から私の元でバーテンダーの見習いとして働いています。」
「半年でここまで美味しいカクテルが作れるなんて凄いですね。」
「まだまだ修行中なのですが、筋はなかなかいいと思います。」
店主がこれだけ褒めるのだから彼女は腕のいいバーテンダーになるのかもしれない。
Aとの出会いはなんだかロマンチックで、偶然にしては出来すぎていた。
ラッキーSixTONESソング
Night Train
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kokulu(プロフ) - るーちゃんさん» コメントありがとうございます！ ゆっくりになりますが更新頑張ります！ (2020年9月13日 23時) (
レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
るーちゃん - 少ししか読んでいませんが、とても面白いです。更新頑張って下さい (2020年9月13日 18時) (レス) id: 0830708338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokulu | 作成日時：2020年9月7日 1時
