告白はLove or Lie!?２【橙】 (ページ9)

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57向井side ページ9

康二「ほんで、佐久間くんがな！」

なんでかずっと様子のおかしいAにどうにかいつも通り笑って欲しくて
いつも以上に喋ってたら急に話しだした

「あの、康二くん」

康二「ん？なんやー」

「あの人、、、私のファンやって言ってたやんか」

なんで思い出すねんって思いながら相槌を打つ

康二「、、、、うん」
「ファンの人が、嘘をついて近づいて

それってさすごく傷つくしあかんことやと思うねん」

傷ついたとか嫌やったじゃなくて
あかんことやと思うとかまるで自分の事じゃないみたいで違和感があった

何言おうとしんの？
「一番最初に私に聞いた質問覚えてる？」

1番最初のときを思い出した

俺はもう同世代くらいの子やったし可愛かったから俺のこと知ってるとええなと思って聞いた

康二「、、、俺のこと、知ってる？」

「そう
そう、、、知ってる」

康二「、、、え？」

「康二くん
じーこは高校1年生から追いかけてて

色んな公演行った
My Dreamを歌ったあの日まで応援し続けてた」

いつも話をする時は俺の目を見て話すのに
ずっと前を見たままで

康二「ちょ、、A？？」

「じーこが頑張ってるから、私も頑張らなとか思って色んなこと刺激受けて

仕事は成果あげて、上京が決まって

じゃあ、学生時代の先輩にご飯いこう！いとこ紹介したい！って言われて
私は何も考えずにご飯に行って

そしたら」

なんか遠くに行ってしまいそうで

どうしても目を合わせて欲しかった
康二「A！！こっち向いてや！！！」

肩を掴んでこっちに向かせたら

一瞬いつもみたいにびっくりした顔して

ほんでまた険しい顔に戻って
うるうるしてた目から涙がはらはら落ちた

康二「なぁ」

「待ってまだ最後まで話させて

それで、聞かれてん俺のこと知ってますか？って

私、咄嗟に知らないって答えて

嘘ついてん

嘘ついて、ずっと今日まで康二くんのそばにいた」

なんでそんな自分を責めてるん？

「それで、、、

嘘ついてるのに、好きになった

アイドルじゃなくて、普通の男の人の

向井康二を

好きになって

、、、私だけずっと勝手にっ、、
ごめっ、、、

嘘ついててごめん

気持ち悪いやろファンがずっと付きまとっててんで

だからっ、、もう二度と会いませんっっ

ごめんなさい」

色んな感情で力が抜けてもーて

ただ去っていくAの華奢な背中を見つめて

見えなくなる瞬間に咄嗟に言葉がこぼれた

康二「なぁ、俺も好きやで」