告白予行練習。

予行練習 ６ ページ6

チャイムが休み時間を知らせた。




日直の号令と共に皆は頭を下げ授業が終わる。


私が真っ先に向かったのは京介の所だった。









「京介、今から予行練習に付き合ってくれないかな」



「……別にいいけど、何処でやるんだ」



「校舎裏！バッチリな場所じゃない？」









教室で告白するつもりなんだけどね。



京介は「分かった」と言って一緒に校舎裏に行った。









「はい、どうぞ？」









校舎裏に着き、どんなものかと告白を待つ京介。



これは予行練習。
大丈夫だA!!









「いきなりでごめんねっ、ずっと……ずっと前から好きでした！」




「……変わってなくねえか」



「うえぇっ……でもこの台詞で言うつもりだからさ……」









どこにでも使われそうな告白の台詞だけど

私の想いは十分隠ってる。









「……でさ、Aが好きな奴ってモテんの？」



「え……」









急な質問に一瞬硬直した。




まあ個人名出すような質問じゃないからいいか。









「うん、モテてるよ！
私……普段冷たそうな感じがするけど隠れた優しさに惹かれちゃってさ……」









流石にバレるかなって思いつつ
「分かっちゃった？」と質問する。



でも京介は悩んだような顔を浮かべ
「分からない……」と返答した。






本当に本当に分からないの……？









「ちょっとは気づいてほしいかな……」

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