・ ページ42
side五条
「おまっ、ちょ、なんだその顔」
「いつも通りだけど？それよりA、呼び止めた理由はそれ？」
「あ、そうだ。うん、さっき先生が言ってた故障してる自販機にこの紙貼っておかないとと思って。他の学年の人とか聞いてないかもだし」
「じゃあ一緒に行こうか」
「え？いや、ついでに貼ってきてくれるだけで…」
「少し話したい事があるんだ」
嫌かな、ってあからさまに眉を下げる傑。
うっわ出た猫被り。
騙されたら確実に喰われる気しかしねーけどもう圧がやべーから口は出さねぇ。
硝子も何も言わねー辺り意外とAもちょっとは傑のこと気になってたりすんのか？
分かんねーけど、まっ流石に無理矢理とかはしねーだろ....って思いてーから「行ってら」と見送った俺達。
＊＊＊
「ぅ…っ、お、同い年なんて絶対嘘だ。10年ぐらい留年してる、20歳なんてとっくに越えてる…!!」
「正真正銘同い年だよ。それじゃあ
「いいいいらない!!いらないから今は近付かないで!!」
「酷いなぁ。母親の次は遠回しに老けてるなんて言われてすごく傷付いたのに」
「老けてるって言ったわけじゃ…ただその、」
「『その』______何？」
「〜〜〜っ!!!」
「ふふ、真っ赤。可愛い」
「容赦ねーな傑」
「他所でやれ」
何だあの顔気持ち悪い、ってしかめっ面の硝子。
あの顔っつーのはようやくAが自分の事“男”として意識してる表情になって崩壊してる顔だ。
俺達に惚気てくる時より何倍もヤバい。
本人幸せそうだからこれも言わねーけど。
飲みもん買いに行って紙貼るだけで30分以上かかって帰ってきたコイツら。
Aはこの短時間で熱湯風呂に浸かってきたのかってぐらい真っ赤でコンマ1ミリぐらいは同情した。
一応おめでとうか？って聞けば、
『ううん、これから。一歩前進てとこかな』
と楽しそうに言った傑を見てコンマは消えたけどな。
とりあえずAの高校生活荒れんの確定。
多分黙ってた礼で机に置かれたいちごオレを飲みながら、強く生きろよと心の中でだけエールを送った。
＿fin＿
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←同級生【夏油傑】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあら(プロフ) - かっぱの子さん» いえいえこちらこそありがとうございます！楽しみにして待ってます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年4月2日 21時) (
レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» 大丈夫ですよ！リクありがとうございます！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 短編集待ってました！おめでとうございます！後リクエストしてもいいですか？うたプリのカルテットナイトって出来ますか？できればでいいのでお願いします！いつも見ています！これからも更新頑張ってください！大好きです！頑張ってください！長文失礼しました！ (2018年3月27日 14時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
性別を間違えた人間 - はい！！おkです！！頑張って下さい!!(`-ω-´)b (2018年3月24日 22時) (レス) id: 21ce6e7c67 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 性別を間違えた人間さん» リク了解しました！オカン組は主要高の5人で大丈夫ですか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年3月22日 20時
