自覚【入間銃兎】 ページ31
side銃兎
「あ"ぁ"⁉冗談じゃねぇぞお前等今まで何してた⁉あ⁉…ったく、いいからそれ以上目ぇ離すんじゃねぇぞ‼」
怒りをぶつけるように通話終了ボタンを荒めにタップする。
相手は液晶だから自分の指が痛くなるだけだがそんな細かい事気にしていられない。
少し乱れた髪を手櫛で掻き、一服してから先を灰皿に押し付け隣の彼女を見た。
「お見苦しい所をお見せしました」
「ふふ、大丈夫。ここでいいから、早く行ってあげて？」
「こんな夜中に女性一人放り出して行く程短気ではありませんよ」
それに理鶯に何と言われるかわかったもんじゃない。
偶に用があるとキャンプを離れる理鶯は、留守番出来ると言い張る彼女には耳を貸さず俺か左馬刻に預けて行く。
第一俺自身、彼女をそんな風に扱う気は微塵もない。
イラついている原因は、何故だか安らぐ彼女との時間を邪魔された事でもあるしな。
マイナスイオンが出ているのか、保護者(の性格)に似て和む。
いつもは森ばかりにいる彼女を街へ連れて行ってやろうとドライブしていたのを急遽変更し自宅へと車を走らせた。
マンションの前につくと部屋のキーを渡しいつものように好きにしておいて下さいと言う。
お礼を言って受け取った彼女はキーを鞄に入れた後私の名前を呼んだので、止まない部下からの連絡に目を通していたのをやめ振り向けば暖かい手に頰を包まれた。
「⁉な、何です？」
「…美味しいご飯作って待ってるね」
「は？」
「何時に帰ってきても、暖かいご飯と、すぐ休める準備しておくから」
お仕事頑張って
そう言い俺の目の下を指の背で優しく撫でた。
送迎への礼を言い車から降りた彼女。
マンションの中へと入って行ったのを確認し車を発進させる。
prrrr...
「はい」
『銃兎か？すまない、用が長引きそうだ。もう一日預かってはくれないだろうか』
俺も左馬刻も、余程信頼されていると分かる。
だから理鶯にはこの顔を見られる訳にはいかない。
「_____えぇ、もちろん構いませんよ」
『感謝する』
ﾋﾟｯ..
通話を切ってすぐ息をついた。
ふと右のサイドミラーを見ると明らかに怒りではない朱に染まる自分の顔。
これはもう、誤魔化しようがねぇな。
「全く…これ以上厄介なモン抱えてどうするんだ俺は」
自嘲めいた呟きは窓の外へ、夜の闇へと消えていった______
next...
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こあら(プロフ) - かっぱの子さん» いえいえこちらこそありがとうございます！楽しみにして待ってます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年4月2日 21時) (
レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» 大丈夫ですよ！リクありがとうございます！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 短編集待ってました！おめでとうございます！後リクエストしてもいいですか？うたプリのカルテットナイトって出来ますか？できればでいいのでお願いします！いつも見ています！これからも更新頑張ってください！大好きです！頑張ってください！長文失礼しました！ (2018年3月27日 14時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
性別を間違えた人間 - はい！！おkです！！頑張って下さい!!(`-ω-´)b (2018年3月24日 22時) (レス) id: 21ce6e7c67 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 性別を間違えた人間さん» リク了解しました！オカン組は主要高の5人で大丈夫ですか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年3月22日 20時
