夏休み【二口堅治】 ページ20
side二口
「あっつ…」
いらねぇぐらい働きすぎの太陽。
体育館の中は灼熱地獄状態で、休憩の頻度も多くなる。
滝のように流れる汗に気持ち悪さを感じながら水道場までいくと１つの蛇口から伸びる青いホース。
なんとなくその先を目で辿っていくと、小さな後ろ姿があった。
「よ、何やってんの」
「！二口」
「水撒き？雑用じゃん」
「ええ雑用ですよ。夏休み前校長のヅラ吹っ飛ばした所為でね」
「んだそれ超見たかった」
説教の変わりに水撒きをやらされる事になったコイツは毎日こうやって帰宅部の癖に学校へくる羽目になったと。
言うこと聞いてる辺り真面目だが、水量も考えず適当に撒き散らしてるだけの水は花を大分潰している。
またお咎めくらうぞ馬鹿。
「二口は部活か。暑いでしょ」
「もうめちゃくちゃ。暑いしだるい」
「涼しくしてあげよっか？」
「お前水ぶっかけるつもりだろ」
「失礼な。ちゃんと口塞いでミストにしてあげますー」
どうするよ？と問われたのでまだ若干心配はしながらもお願いする。
マジでぶっかけやがったら承知しねぇ。
けど意外にも本当にミスト状で掛けてくれるAに驚きつつ、気持ちのいい水が汗を流していってクリアになる体。
「サンキュー。俺もしてやろうか？」
「私以上に信用出来ないからいいや」
「んだとコラ。人の親切心を」
「二口もさっき私の事疑ったでしょ。お互い様ですぅー」
「何拗ねてんの？かわいーヤツ」
「うざい」
「ぶっ⁉何すんだてめ…」
バシャッと顔にかかった大量の水。
気持ちいいっちゃ気持ちいいが「ぶっ」って変な声出ちまったし。
仕返ししてやろうとホースを奪い取った瞬間…
「おー⁉いい事してんじゃねーか二口ィー！俺も混ぜろー‼」
「おわっ⁉」
ﾌﾞｼｭｯ!!
「え」
「「……あ」」
「あぁぁああ鎌ちー!!!?ごめん君！大丈夫⁉本当にごめんね…‼」
突進してきた筋肉ゴリラ先輩によって口を塞いでいた力が緩み、結構な勢いで水がAへ向かって発射された。
茂庭さんの高速土下座が繰り出されたのは言うまでもない。
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こあら(プロフ) - かっぱの子さん» いえいえこちらこそありがとうございます！楽しみにして待ってます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年4月2日 21時) (
レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» 大丈夫ですよ！リクありがとうございます！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 短編集待ってました！おめでとうございます！後リクエストしてもいいですか？うたプリのカルテットナイトって出来ますか？できればでいいのでお願いします！いつも見ています！これからも更新頑張ってください！大好きです！頑張ってください！長文失礼しました！ (2018年3月27日 14時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)
性別を間違えた人間 - はい！！おkです！！頑張って下さい!!(`-ω-´)b (2018年3月24日 22時) (レス) id: 21ce6e7c67 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 性別を間違えた人間さん» リク了解しました！オカン組は主要高の5人で大丈夫ですか？ (2018年3月24日 17時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱの子
| 作成日時：2018年3月22日 20時
