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「あ、そうそう。
他の本丸と交流を深めたいとか、仲良くなった審神者同士で演練したいって人がいるんだって。
それで、この上の階が交流できる大きな部屋になってるんだよ。
終わったら、この通路じゃなくて、その上の階に出ることになるから、僕たちともそこで合流するんだよ」
加州が楽しそうに説明をした。
「大将は初めてだし、出たすぐのところで待っててくれ。
俺たちも多分、大将と少し遅れて近い場所に戻るはずだから」
「わかった」
ちょうどその時空いている部屋が見つかったらしく、右側の扉を加州が開いた。
「うーん、やっぱり七人入るには狭いよね〜」
そう言いながら、Aから手を離し、先陣切って部屋の奥へと進む加州。
「主は、ここに座るといい」
「ああ」
三日月に言われるまま、巨大なモニターの前に座るA。
今は何も映さず真っ暗で、ぼんやりと不思議そうな顔の自分と向き合っていた。
部屋の奥に付けられた別のモニターをいじりながら、加州と薬研が話し合いをしていた。
「今日の相手どうしよっか？」
「出来れば、いい試合ができそうなやつがいいな」
「だよね。あ、この対戦相手は？」
「もう少し強くてもいいんじゃないか？」
「そう？」
「こっちはどうだ？」
「ああ、確かにそっちの方がいいね。
編成も僕たちと似てるし。
じゃあ申請送るよ〜」
「ああ」
機械をいじり終わり、薬研と加州が振り返る。
「じゃあ、主。俺たちは俺たちの待機場所に行ってくるね。
前の画面で俺たちの戦闘が見られるから、よく見ててよ」
「ああ」
通路へと出ながら、加州が言うと、部屋に入れないからと外で待機していた三人もひょっこりと室内に顔をのぞかせた。
「頑張るからな」
「行ってくる」
「応援してね〜」
「いくぞーおー」
「A、俺たちの活躍に期待してくれ」
「わかった。頑張れ」
手を振りながら、応援の言葉を口にする。
六人は満足そうに笑いながら、扉を閉めた。
それから、十分ほどすると、唐突に目の前のモニターが明るくなり、どこかの戦場を映し出した。
そこに立っていたのは、加州、薬研、山姥切、乱、三日月、蛍丸の六人。
そしてその向かいには、歌仙、山姥切、明石、二郎、鯰尾、前田の六人が立っていた。
どうやら彼らが相手らしい。
皆真剣な顔で刀を構えている。
どこからともなく法螺貝の音が聞こえ、それと同時に、戦場に立つ十二人が駆け出した。
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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 面影草さん» ご指摘ありがとうございます！！修正しました！今後ともよろしくお願いします！ (2019年4月3日 0時) (
レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - 政府の役人の黒い部分が見えたり、主人公が感情を覚えてきたことでどんどん面白くなっていて引き込まれるものがあります。誤字だと思うのですが、66話の手元の紙が髪になってます。69話の我々が〜の部分が我々た〜になってますよ。これからも更新楽しみにしてます(^-^) (2019年3月29日 21時) (レス) id: 50c6120963 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 寧々さん» ありがとうございます(^^) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。続編頑張ってください。 (2019年2月23日 17時) (レス) id: 3564a3a532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月23日 17時
