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それから、数週間が経った。
また、政府の命令を破り出陣したとして、政府から厳重注意が言い渡され、対処については検討中だと言い渡されてからも、近くはない日数が経っていた。
しかし、今、それはAや刀剣男士にとって、最重要事項ではなかった。
本丸の門をくぐり、たどり着いた先。
刀剣男士と審神者が多く入り乱れる、白く無機質な場所に、Aと第一部隊のメンバーが立っていた。
「よーやくだね！！」
そう言ってはしゃぐのは乱だった。
「そうだな」
「はっはっは。たまには本気を出すか」
頷いたのは、山姥切。
笑ったのは、三日月だった。
今日は以前、乱から話があった『演練へAが同行する日』なのだ。
これまでに一度も、手合わせ以外で刀剣男士たちの戦う姿を見たことのないAに、自分の力をアピールする絶好のチャンスであった。
それで、どうということもないが、皆、子が親に出来ることを褒めてもらうのを願うような気持ちだった。
今回、演練へときたのは、乱、三日月、山姥切の他に、加州、薬研、蛍丸の六人だった。
当然、その話が出た時、部隊に立候補した刀剣男士はほぼ全員だった。
どうするか話し合いが熱を帯びていく中、初期刀、初期鍛刀の権限だと言い、加州と薬研は早々に部隊のメンバーに入った。
蛍丸は、本日の近侍だからという理由で加わった。
残りの三人は、話し合いではキリが無かったので、くじ引きで決められた。
「さぁて、張り切っていこうか！」
そう言って、加州がAの手を引く。
「主！こっちだよ！
戦闘中は、向こうの部屋で審神者は待機。
そこで演練の相手も選ぶから、俺たちも一緒に行くけどね」
「そうなのか」
本丸に来て以来、戦場以外に初めて本丸の外に出たA。
興味の惹かれるものが多いらしく、きょろきょろと辺りを見ていた。
政府から本丸に移動してきたあの大きなホールではなく、また別の空間らしく、あの鳥居がたくさん並んだ部屋は見当たらなかった。
加州に手を引かれるまま、たくさんの審神者が向かう方へとAたちも向かう。
中心のあのついた無機質な広い部屋を囲うようにして、加州が先ほど言っていた『審神者の待機部屋』の扉が並ぶ、迷路にも似た通路があった。
そこを歩きながら空いている部屋を探す。
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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 面影草さん» ご指摘ありがとうございます！！修正しました！今後ともよろしくお願いします！ (2019年4月3日 0時) (
レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - 政府の役人の黒い部分が見えたり、主人公が感情を覚えてきたことでどんどん面白くなっていて引き込まれるものがあります。誤字だと思うのですが、66話の手元の紙が髪になってます。69話の我々が〜の部分が我々た〜になってますよ。これからも更新楽しみにしてます(^-^) (2019年3月29日 21時) (レス) id: 50c6120963 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 寧々さん» ありがとうございます(^^) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。続編頑張ってください。 (2019年2月23日 17時) (レス) id: 3564a3a532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月23日 17時
