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一週間前。
三日月がAの名前を読んだ直後、神域から元の本丸へと戻ってきていた。
異変に気づいていた刀剣男士たちが集まっており、こんのすけも珍しく険しい顔をしていた。
「三日月様、ご自分が何をしたのかわかっていますか？」
「……」
こんのすけの問いかけに対して三日月は無言だった。
「処遇は分かっていますよね？
レア太刀なうえに、せっかく打ち解けられたばかりだというのに……残念です」
こんのすけが、今まさに、刀解のために人の姿を奪い、本来の刀の姿へ戻そうとしたその時だった。
「…………だめ」
誰かが言葉を発した。
突然のことで、こんのすけがあたりを見渡す。
そして、その声に聞き覚えのあった人物と目が合う。
「だめ」
Aが、山姥切や一期、歌州らにかばわれ、守られているAが、もう一度しっかりと言葉を紡いだ。
「クロユリ様？」
「クロユリじゃない。蘆屋A」
真名を告げたことにこんのすけは動揺し、刀剣男士たちはどよめいた。
それをどこ吹く風と気にせずに、Aは続けた。
「三日月を咎める必要はない。
もう、これ以上害を加えてくることはない。
刀解の必要はない」
「クロユリ……様……？」
こんのすけは、驚いていた。
驚き思考が停止してしまっていた。
現状を理解することもできず、二人に何があったのか聞くこともできない。
ただ、Aの首にあるあざが、命の危機があったことを暗示していた。
一度深呼吸をして、まだわからないことが多い中、Aに言う。
「で、ですが……」
「本丸内では、審神者が一番偉いのだろう？
こんのすけは、その手伝い。私がダメと言ったらだめだ」
それを言われてしまっては、それ以上何も言えない。
「それに、ここにいる者たちから、仲間を奪うことはもうしたくない」
Aは立ち上がり、三日月の前に立つ。
その場にいた全員が、Aの言動に驚いていた。
「三日月の刀解はしない」
その一言で、三日月は刀解を免れたのだった。
しかし、無罪放免というわけにもいかず、一週間の出陣禁止、審神者との接触禁止を言い渡された。
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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 面影草さん» ご指摘ありがとうございます！！修正しました！今後ともよろしくお願いします！ (2019年4月3日 0時) (
レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - 政府の役人の黒い部分が見えたり、主人公が感情を覚えてきたことでどんどん面白くなっていて引き込まれるものがあります。誤字だと思うのですが、66話の手元の紙が髪になってます。69話の我々が〜の部分が我々た〜になってますよ。これからも更新楽しみにしてます(^-^) (2019年3月29日 21時) (レス) id: 50c6120963 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 寧々さん» ありがとうございます(^^) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。続編頑張ってください。 (2019年2月23日 17時) (レス) id: 3564a3a532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月23日 17時
