せぶん ページ8
「まずは、デスクからな。えっと、俺と風見の間だからあそこな。」
と、指を指して教えた。
「降谷先輩と風見先輩の間ですね。」
「あー、俺に先輩はつけなくていい。あんまり言われ慣れてないから。」
「はい。降谷さん。」(あー、先輩呼び苦手なの変わってないな。)
そうやって給湯室、会議室と様々な場所を教えた。
「最後に何か聞きたいことあるか?」
「では、屋上の場所を…」
「ああ、いいぞ。」
「ここが屋上だ。」
「あー、空が綺麗ですね。青くて綺麗。」
と、少し明るく上を見上げて言った。
「ああ、そうだな。朝井は空が好きなのか?」
「はい!夜空を見るのも好きですよ。昔はよく高台に行って天体観測しました。でも、ここ数年高台には行ってないんです。そう、零くんと別れてから。」と最初は明るかったが、語尾になるにつれて小さい声になり最後にはうっすらと涙を浮かべて居るAが居て、降谷は驚いた。
「それって…」
「はい。そうです。久しぶりだね零くん。
私はあの時『私は、例え世界のみんなが零くんの敵になったとしても零くんを信じるから。
無理をしないで、身体を大切にしてね。
それじゃあ、零くん。またね。』って言ったんだよ。バイバイなんて言ってない!
幸せになれよなんて私が去ってから言ってたのも聞こえてた!
私は零くんが居ないと幸せになれないよ?!
ずっとずっと零くんのこと忘れられなかったし、忘れたくなかった。
でも、零くんが別れるって決めたってことは何か理由があると思った。だから、だか、ら…」
降谷は腕を伸ばしてAを抱きしめた。
そして
「ごめん。お前の幸せ勝手に決めてた。ちょうどあの頃ゼロに配属される事が他の同期より早く決まって居たんだ。ゼロに配属されるって言う事はお前に会えない日も続くし、お前に危険が及ぶかもしれないって…」
「やっぱり、それが理由だったんだね。」
「でも、ひどいよ零くん…」
そう言い、Aは降谷の腕の中で泣いた。
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ルナ@万鬼伏蔵(プロフ) - なつさん» いえいえ、此れからも頑張って下さいね! (2017年8月15日 10時) (レス) id: d77ba9c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ルナ@万鬼伏蔵さん» 立て続けのレスになってしまって申し訳ございません。 一応全話さらっと見ておかしい部分は修正させていただきました。これでもまだおかしな点があればまたご指摘お願いします。 (2017年8月15日 10時) (レス) id: 2a1ed25bad (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ルナ@万鬼伏蔵さん» ご指摘ありがとうございます!ご迷惑かけて申し訳ございません。早急に直していける状況でないのでゆっくりになってしまいますが直していきたいと思います。未熟な私でございますがこれからも見てくださると幸いです。 (2017年8月15日 9時) (レス) id: 2a1ed25bad (このIDを非表示/違反報告)
ルナ@万鬼伏蔵(プロフ) - 初めに偽名が出てからいろいろな形で変換されません! (2017年8月15日 7時) (レス) id: d77ba9c6d3 (このIDを非表示/違反報告)
misa(プロフ) - そうなんですか笑 ユーリonICE好きだったので、もしかしてとコメントさせてもらいました! これからも、楽しみにしてます!! (2017年6月19日 18時) (レス) id: a6b9072f4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2017年6月4日 17時