もう一度会いたくて

さんじゅうよん ページ35

Aが顔を洗って来たのを確認して

「A。今火つけてるから火の番だけ頼む。」

「うん。ならその間にトーストも焼いちゃうね。」

と言い、Aはパンを取り出しトースターに入れ焼き始めた。

降谷が作ったスクランブルエッグを皿に盛り付けた。

降谷が洗面所から戻ってくるとちょうどやかんのお湯が沸いた所だった。

そのお湯で普降谷は朝のコーヒーを淹れ始めた。

トースト、スクランブルエッグ、サラダ、コーヒーの準備が出来たところで2人は少し遅めだが朝食を食べ始めた。

「A。俺は今日も休みだけど、Aも休みだったよな？」

「うん。そうだよ。明日から本格的に専念の準備に入るよ。」

「なら、今日は家でゆっくりするか、何か買うものあるなら買い物に行くけどどうする？」

「うーん。お昼前位に家出て、ショッピングモールいこ？
買いたいものがあるんだ。それで、夜は私が作るね。今度いつ一緒に食べれるかわかんないから。
だから、食材の買い出しまでに何が食べたいか考えていてね。」

と言いAは朝ごはんの続きを食べた。

「わかった。考えとく。」

そう言い、言葉を交わすことはなかったがそれは2人にとって居心地が悪いものではないためのんびりと過ごした。

会話が少ないと言っても、ソファーでひっついて座り新聞を読んだり、タブレットで調べ物をしたりしている。

さんじゅうご→←さんじゅうさん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す