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「そろそろ約束の時間だ。」

「…はい。」


重い足に鞭打って、歩く。
行きたくもない、あの教室に。


「どう?考えはまとまった?」


勢いよく開けては、陽気に声を上げる。
それに対して、クラスメイトは柊先生から距離を取り、何も言わない。


「どうした東海林?早く入れ」


……私も、距離を置きたいなんて思ってしまったが、大人しく座ることにしよう。


「…はい」


私が教室に足を踏み入れたら、クラスの空気がより一層張り詰めたように感じる。

一番後ろに行くだけで余計な体力を使って疲れてしまった。



.




「あーあ、マジで最悪。」


_しかし、座れるのも、まだ到底先のことだった。




「アンタと死んだ誰かさんのせいで、私達帰れないんだけど。どう責任取るつもりなの?」


諏訪さんの言葉が容赦なく切りかかってくる。
相変わらず圧とクセが強い。


「確かに…東海林達があんなことしなかったら、俺達…」

「もうやだ帰りたい…東海林さんのバカ…」

「ていうか待機なのに何でここにいるの?」

「サイコパスの愛人はお呼びでないぞってか!?」


諏訪さんの言葉に扇動されたクラスメイトの反論が耳につく。
それに返す理由もないし、無駄に体力消費したくないから座った。

柊先生は、そんな言葉には耳を貸さずにさくらの席に手を置く。


「茅野、回答は?」

「もうちょっと…」

「間違えたら誰か死ぬんだ。答えたくない気持ちはよく分かる。
でも、もう20時まで時間がない。」


現在の時刻は19時45分…残り15分。時間がない。


「答えられなきゃ、この教室ごと木っ端微塵だぞ」


そう脅しに近い言葉を残し、教壇に立った。
さくらは未だ俯き、暗い表情を浮かべる。


「…さっきの言えばいいんじゃない?」

「あれでいいと思うけど」

「私も」


自分が言うわけでもないのに、偉そうに言う上位カーストの女子。

けれどそれは、私とさくら以外のクラスメイトがそう思っているのだろう。




「さっさと言えよ!!」


何も言わないさくらに対して、苛立ちを隠せないのか甲斐くんが椅子を蹴った。



このクラスは押しつけるばかりのガキばっかりで、つまらない。

どうして自分が悪いって、死ぬかもしれないって思わないんだろうか。
どうして本人の言葉ではなくネットの確証のない文字を信じるのだろうか。



中堂さん的に言えば…







.

.

.







「……クソな連中。一生クソの中で生きてろ」

「あ?」


…おっと、つい口に出してしまった。

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蒼炎 - アンナチュラルも3年A組も好きなドラマだったので、続きが気になります!更新待ってます! (2020年1月12日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます! (2019年12月3日 4時) (レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいてます!更新、待ってます!! (2019年5月5日 16時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 主人公が私の好みです!更新頑張ってください! (2019年4月24日 20時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
かれーこ - このお話好きです!更新頑張ってください! (2019年3月24日 17時) (レス) id: 6209d012cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月24日 6時

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