6話に気づかない ページ7
突然の情報に頭が混乱する。
とにかく深呼吸して、可愛く聞いてみる…ことができるはずもなく、思わず素で真壁くんに聞いてしまった。
「えっえっ?何で?何で真壁くんが此処に??」
「ちょっと前に坪井先生から電話が入ってさ、
芹沢が無事に帰れるように付き添ってくれって。」
「つ…ッ!!」
「つ?」
坪井先生ありがとうございます!!!!!
坪井先生大好き!!!!!!!
「芹沢?つって何?」
「あっ!え、えーっと…そう!疲れてるのにごめんね?」
「あぁなるほど!いいよ、気にしないで。
.
.
.
芹沢は女の子なんだし、男の俺にも頼ってよ。」
芹沢は女の子なんだし……
芹沢は…女の子…なんだし……
芹沢は……女の子……
あっダメだ…脳内エコーのせいで今すべきあざとい仕草が頭に入ってこない…
「真壁くん…ありがと…」
「ふふ、じゃあ帰ろう。芹沢家どの辺り?」
「えっと…○△ってとこら辺だよ」
「分かった。行こう?」
そう言って歩き始めた真壁くん。
私は慌てて彼の隣に並んで歩くことにした。
******
あーやばい。ドキドキがやばい。
今世紀最大にドキドキしてる。
平成最後のドキドキかもしれない。
ちらりと真壁くんの顔を盗み見る。
うわぁ〜顔がいい〜!
カッコいいと可愛いを兼ね備えてるゥ〜!!
「…芹沢?」
あっこっち見た…最高…
「せーりーざーわ?」
「わわわっ!?ま、真壁くん!?どうしたの!?!?」
「いや、さっきから俺のこと見てるような気がして…」
「え……」
まじでか。つい真壁くんの顔面ばっかり見てて気づかなかった……
「もしかして…俺、顔に何かついてる?
さっき夕飯でハンバーグ食べたからそれのソースとか…?」
何でハンバーグのソースなの!
可愛いかよ!!
いや可愛いです真壁くん超可愛い!!
真壁くんをこの世に産み落としてくださった真壁くんのご両親ありがとうございます!!
「な、ないないない!ないよ!?大丈夫だよ真壁くん!ごめんね!?」
「本当?よかったぁ…」
そう思っていると、今度は真壁くんが私を見つめてきた。
いや、これ以上見つめられると私死んでしまう。
「え、えっと…真壁くん…?私も、何かついてるかな…?」
「ううん、さっき芹沢が俺見つめてたでしょ?
だからお返し!俺も芹沢のこと見つめてる!!」
「ヒィッ」
オイオイオイ…死ぬわこんなん……
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年3月25日 22時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月21日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月20日 20時