バカと天才 ページ33
『＿＿あの後、先生が私達を送り出してくれて、私達は魁皇高校を卒業した。』
里見「あぁ、そうだな…」
あれからもう3年も経つんだな、
言葉にすればとても長いんだけれど、不思議と短く感じてしまう。
里見「A、帰ろうか」
『ええ、帰りましょうか。海斗くん』
差し出された腕を掴み、掌を組む。
もっと近くなった距離感が照れくさくて…だけど愛おしくて、二人して笑っていた。
「あぁ〜、おいしかった！」
「あいつやるなぁ」
前を向けば、共に教室を出た同級生が歩いていて。
この
宇佐美「ぶっきーすごいよね。結局あれから病気と闘って1年も生きたんだから」
甲斐「あぁ…最後の最後までしぶとかったな」
堀部「やっぱり先生はヒーローだったんだよ」
諏訪「…そうかもね」
皆の声が聞こえる。皆の言葉が聞こえる。
その瞬間が、どうしようもなく大切で仕方がない。
河合「あっ、そういえばマイボイの身代金ってどうなったの？」
浅見「全額ユーザーに返金されたって聞いたよ」
＿＿ふと、あることに気がつき、自分の頭に指をつけてみた。
.
『むむむ〜ん！』
このことを今言うべきか、否か。居ないと分かってる宇宙人に、聞いてみる。
瀬尾「うおっ！びっくりした!?」
諏訪「ちょ、スイ！アンタ何やってんの！」
兵頭「おいおい！バ川再来か!?」
驚き、バカに戻ったのかと聞いてくる同級生の中…
.
里見「…A、今度はどうしたんだ？」
＿＿＿ただ一人、動揺していない隣の彼へ言いたいのだ。
『ちょっと、謎が生まれちゃったんだよね。
だから、帰る前にもう一つの謎を解き明かさないと。
.
.
海斗くん、私に何か渡したいものがあるんじゃない？』
滅多にポケットに手を入れない彼が、手を入れて隠したい何かがあるのだろうか。
里見「本当は今夜渡そうと思ってたんだけど……
やっぱり、Aに隠し事するのは無理だな」
そう言って彼は私から手を放し、腕を解く。
そして手を入れていたポケットから、何かを取り出した。
そして、彼はある言葉を言った。
その言葉は私の耳を、彼の言葉だけしか聞き取れなくさせる。
その言葉の後、彼にある物を渡された。それを渡された途端、魔法がかかったかのように同級生の歓声が耳に入った。
『……幸せになろうね』
里見「あぁ。Aとなら、絶対なれる。」
＿＿どうやらその魔法は、私達が永遠に解けない魔法でもあったようです。
〜Fin〜
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
