百八十九バカ ページ30
『さくら、助っ人に来たよ』
茅野「A!?えっ、卒業式は…？」
『聞いてよそれがさぁ〜！先生がさ…』
つい数分前の出来事を語る。
( ……やっぱり、茅野一人だけじゃ可哀想だな。翠川、茅野の助っ人してやってくれ )
( えっ先生？今？今言うの？せっかくハンカチ用意したのにさ？？ )
( 悪いなぁ翠川。
来週イギリスに行くお前へ、俺からの思い出作りだと思ってくれ。)
( ちょ、馬鹿、それ言ってな… )
( イギリス!? )
( ちょ、スイ！どういうこと!? )
( やば…逃げよ… )
( 翠川！！ )
( はっはっはっ )
数分前とはとても思えないほど濃い顛末を聞いたさくらは、苦笑いしていた。
茅野「そっか…A、イギリスに行くんだね」
『もう…そっといなくなろうと思ってたのに…』
茅野「多分、里見くんと諏訪さんが許してくれないと思う…」
『だね…』
そう頷き合って、美術室の飾りつけを始めた。
先生が用意してくれた飾りを散りばめ、美術室を飾りつける。
飾りが入っていた空の箱を退け、新しい箱を取り出す。
これはどこに貼るのかを知り、机に出していく。
……そう思っていると、あるものを見つけた。
『さくら、これ見て！』
茅野「何？…うわ、すごい！」
私の手に取られたのは先生が描いた、私たち3年A組の似顔絵だった。
皆、皆笑顔だった。それは、さくらや景山…
私も、例外じゃなくて＿＿
『あのさ、さくら』
茅野「ん？」
どうしたの、とさくらに声をかけられる。
『どうして景山は、私に助けを求めたのかな…』
ずっと、ずっと分からなくて悩んでいた。
私と景山澪奈の繋がりは、マインドボイスだった。
…そして、景山澪奈を殺したのも、マインドボイスだった。
『どうして、私を信じてくれたの……？』
きっと繋がったあの時、景山はマインドボイスに触れることすら怖かったはずなのに。
茅野「…一回だけ、」
さくらの言葉が、聞こえる。
茅野「一回だけね、澪奈に蓮川翠の話をしたの。
プロレス以外で何か好きなことはないのって聞かれて、私は真っ先に翠様を出した。
翠様は、いつだって綺麗で、かっこよくて、強くて…澪奈みたいだって言った。
澪奈はそれを思い出してくれたのかなって、私は思ってるよ」
さくらの言ってることは、きっと馬鹿にされてもおかしくはない。
『さくらが、私と景山を繋げてくれたんだね…ありがとう。』
だけど、その馬鹿みたいな言葉を私は信じてみようと思った。
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
