百八十一バカ ページ22
須永「こんなことして屋上行けんのかよ…！」
魚住「つべこべ言わずに手動かして！！」
柳本「ここで俺たちの力を使わずにいつ使うんだ！！」
光永「本当に間に合うのかよ！」
『間に合わせるの！頑張ろう！！』
コンクリートを退けていくも、終わりが一向に見えない。
光永くんの言う通り、本当に間に合うのか分からない。
このままだと、本当に先生が……
「おーい」
ふと、声が聴こえた。
男の人の低い声。
……大人だって分かる、声。
秋庭「えっ、誰かいるの!?」
美咲「誰かー！誰かいませんか！」
「いるよ。しがない刑事とひょろいもやし男だがな。」
「酷いなぁ郡司さん。僕だってやればできる子なんですよ？
君達、柊先生のとこへ行きたいんでしょう？僕達も手伝いますよ。」
『うそ…父さんも!?』
昌也「翠、僕は君の気持ちを分からずにいた。本当にごめんなさい。
だからどうかこれからは、君の思うまま、自由に飛び立ってください。」
どうして、どうして今更、そんなことを言うのか。
『ありがとうございます…郡司さん…
ありがとう…父さん……！』
嬉しくて思わず涙が出そうなのを堪えて、瓦礫を退かしていく。
≪ SNS マインドボイスの皆さん、柊一颯です。≫
放送が入った。
始まったんだ。
柊「昨日説明した通りこのライブ中継を使って、
俺が何故立てこもったのか、全てを打ち明けます。」
先生の、最後の授業が。
＊* ＊* ＊*
柊「景山を殺した、本当の犯人は＿＿【SNS マインドボイス】だ。
景山はフェイク動画を流された後にマインドボイスで受けた誹謗中傷の数々に耐えかねて、命を絶ったんだ。
武智が作らせたフェイク動画は、確かに悪質だ。
でもそれがすぐに間違いだと理解してもらえれば…景山の心が、病むことはなかった。」
あの時、あの時景山澪奈がさくらを拒絶したのには、まだ理由があった。
今の武智と同じように、誹謗中傷を受け、周りの他人が自分を蔑む幻覚、自分を罵る幻聴に蝕まれていた彼女は、誰も信じられなくなっていた。
「ごめん。ごめんなさい。」
「今目の前にいる貴方も、私のことを悪く言ってるように聞こえてしまうの。
翠ちゃんはそんなことしないって分かってるのに、どうしようもないの。」
「私は、どうすればいいの…
もう何も見たくない。何も聞きたくないの…っ！」
泣きながら、私の目の前で訴えた彼女を追い詰めたのは…
顔も名前も分からない誰かの、何人もの悪意だった。
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
