百七十七天才 ページ18
里見「翠川？大丈夫か…？」
諏訪「そうだよスイ。顔真っ青だよ…？」
『里見くん…唯月…』
大切な人達に、言おうとして、止める。
けど、言ったらきっと困らせてしまう。それほどの内容だ。
諏訪「…スイあんた、里見が言ってくれたこと忘れたの？」
『いっ!?いひゃいいひゃいいひゃい！！』
唯月にほっぺを引っ張られて叫ぶ。
痛がったら放してくれたが、頬の痛みは引かなかった。
諏訪「スイはいっつも一人で抱え込みすぎ。突っ走りすぎ。
あんた優しいから、どうせ私達に余計な心配かけたくないとか思ってんでしょ」
『よ、よくご存知で…』
諏訪「けどその優しさは遠慮って言うの！
大丈夫だよ。私達も覚悟できてる。勿論、里見だって。」
『でも…』
俯いていたら、後ろから体重がかかる。
両側から伸びてきた手は、私を包み込むかのように抱きしめられる。
里見「翠川、今回はどうしたんだ？ゆっくりでいいから、話してくれよ。」
『里見くん……』
里見「俺、ちゃんと待てるよ」
『里見くん…貴方って本当に不思議な人だね。
演技ばっかしてた私でも、里見くんにはすぐに本音を吐き出せちゃうんだよ。』
あの時も、あの時も…そして今もそうだ。
私は里見くんに何度も助けてもらっている。
どれだけ感謝しても、し足りないぐらいだ。
深呼吸を一つする。
『分かった。言う……あのね』
「さくら？どこ行ってたの？」
その時、宇佐美が声をあげた。
それと同時に、皆がその人の方を向く。
茅野「皆に話があるの」
甲斐「いやいやいや！見ろよ！先生屋上で戦ってんだぞ!?」
甲斐くんがそう言ってるけど、さくらは聞いてないように思えた。
私は里見くんの腕を抜けるようにして立ち上がり、パソコンを持って向かう。
『さくら、私もさくらに話がある。』
茅野「…うん。ちゃんと聞くよ。
.
＿＿＿＿＿＿殺したの」
その言葉に、耳を疑えない。
目を疑えない。
信じたくないのに、信じてしまう。
.
.
茅野「私が澪奈を殺したの」
皆は、言葉を失った。
何処からか銃声が聴こえた。
その直後何処からともなく先生が撃たれたことを知らせるニュース原稿が読まれていった。
…皆はそれに集中してるようだけれど、今の私にはそんなものは頭に入らなかった。
目の前で自分が犯人だと言ったさくらは、
.
瞳から涙を一粒落としていた＿＿＿＿＿＿
≪ 九時限目 終了 ≫
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白猫 - これからは里見ちゃんですね！…お疲れ様でした！この作品大好きです！！お幸せに(笑)！！ (2019年3月22日 23時) (
レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちきん(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！私も、スイちゃんのような人になりたいです…！！そして、柊先生のように…！！更新お疲れ様でした！里見とお幸せにー！！！！頑張ってください！！笑 (2019年3月19日 22時) (レス) id: 5d2a6311dc (このIDを非表示/違反報告)
ぺんちゃん(プロフ) - スイちゃんが里見になったらスイちゃんって呼べなくない…？スイちゃんは永遠なり。完結おめでとうございます。DMで汚い話ばっかりしててごめんなさい。里見くんと末永くお幸せに！結婚式行きたい…(白目) (2019年3月19日 17時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - この作品すごく好きです！なので最終回が終わってもhuluでの卒業式を書くか、無理ならオリジナルでもいいので続きを書いて欲しいと思います！無茶な要望かもしれませんが考えてみてください…！ (2019年3月15日 12時) (レス) id: a408a97bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すいとー - めっちゃ良い作品！だって夢主ちゃんがいるから原作とちょっと違うとことか、うん。まじで(語彙力消滅)と、とにかく更新頑張って下さい！そして原作も最終回来ますね。更新楽しみにまってます！ (2019年3月7日 18時) (レス) id: 13d6886a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年3月4日 16時
