＊* ページ13
もうすぐ、別れる時間が来る。
今日待ち合わせした場所はもうすぐ側だ。
『今日、楽しかったね！』
里見「あぁ、楽しかった……それじゃあ、此処で。」
そう言って、手が離れてまた私に背を向ける。
また、会えない日が続く。
嫌だな、って思っても言えない。
だって、私の好意は下心でしかなくて、それは里見くんを困らせるだけ……
.
『……ッ里見くん！』
里見くんの背中に思いっきり抱きつく。
……例え困らせたとしても、迷惑だとしても、それでも伝えたくて、
.
.
.里見「ッ!?やめろ！」
里見くんが私を振りほどく。
その目に浮かんでいるものは…嫌悪だった。
すぐさまハッとしたかと思えば、焦って私に近づいてきた。
里見「ごめん、翠川！あれ…？俺、何であんなこと…！本当、本当にごめん…！」
『……ううん、私こそごめん。
さっきのこと忘れていいから。それじゃあね！』
里見くんが何か言おうとしていたにもかかわらず、私はその場から逃げる。
拒絶された、
拒絶された、
嫌われた＿＿
『どうしよ、私、里見くんに、嫌われちゃったよ…！』
◇◆◇◆◇◆
里見side
景山が真壁と付き合い始めた、って聞いた時目の前が真っ暗になったような気がした。何に対しても力が入らない、やる気が起きない。
…そんな時、ふと声が聴きたくて翠川に会えないか連絡した。そうしたらアイツは俺にリハビリと称して恋人のフリをしようという素っ頓狂なことを提案してきた。
それからというもの、翠川と色んなところへ行って色んなことをすること、全部楽しかった。何なら、景山に失恋した事だって忘れられた。
けれど、翠川には言えなかった。
言ってしまえば、翠川はきっともう会ってはくれない。アイツはリハビリのために俺に会ってるんだ、そう言い聞かせて、アイツの優しさに甘えた。
……それなのに、翠川は俺の背中に抱きついてきた。きっとアイツのことだから俺に笑ってほしくてやったんだと思う。けど、俺にとってそれは期待させるものでしかなくて。
「ッ!?やめろ！」
だから、俺はアイツを突き放した。
お前のそれは勘違いだって。恋じゃなく憐れみだって。
翠川はすぐさま冗談めかすかのように笑っていたが、泣くのを堪えているようにしか見えなかった。
俺が…アイツを傷つけた。
.
里見「ごめん、翠川。
リハビリなのに、好きだって思ってしまう俺が悪いんだ…！」
その言葉は、アイツには届かない。
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ぺんちゃん(プロフ) - 好きです。 (2019年3月19日 13時) (
レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 里見&須永サンド大好きです！ (2019年2月27日 11時) (レス) id: f8c43b87f2 (このIDを非表示/違反報告)
WANT(プロフ) - 須永と両想いの話が見たいです！よろしくおねがいします！ (2019年2月16日 16時) (レス) id: ad22af4e4f (このIDを非表示/違反報告)
りぃ 。(プロフ) - はじめまして ！ リクエストお願いします 。逢沢くんと真壁くんですいちゃんを取り合って欲しいです ！ これからも更新頑張ってください ！ (2019年2月12日 22時) (レス) id: e47cfc2c6b (このIDを非表示/違反報告)
TWICE Nayeon Love - 茅野ちゃんと諏訪ちゃんとも絡み入れて欲しいです！！ (2019年2月11日 23時) (レス) id: 32b32150a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月31日 20時
